そんなあなただから好きなんです。2 【generations】

もう最後だから【佐野玲於】 ページ34

俺らはもう一緒にはいられない。



ごめんな、A

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あなたside




今日は卒業式当日。



高校ではいろんな思い出ができた。



一番大きかったのは幼馴染の玲於と恋人になれたこと。




あれは高一の時。


高校も同じでクラスも同じだった。



ある日玲於が告白してきた。


最初は冗談かと思ってた。


こんな私を好きになってもらえたことに。



だって小さい時から玲於が好きだったから。




その日から恋人になったんだ。


日常も変わって、いっそう高校生活が楽しくなった。




なのに今。





「A、別れよう」




なんでこうなるの？



好きな人でもできた？


私じゃダメだった？




『な、なんで…私じゃダメだった？』



「そうじゃない。俺は自分の夢を追いかけたい。どこまで行けるか知りたいんだ」



夢のため…か。



「この前GENERATIONSのオーディションあっただろ？あれ受かったんだ」



うかっ…た？



『そっか。てっきり私のこと嫌いになったのかと思った。そっか頑張ってね！応援してるよ』




嘘。

本当は行ってほしくない。

このまま私のそばにいてほしい。



けど止められない。



「俺の夢が叶ったら必ず迎えに行く」

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あの約束から4年。


玲於は相変わらずGENERATIONSとして頑張ってる。


私はというと、GENERATIONSのスタイリストになりました。


あれ以降どうしても玲於のそばにいたくて頑張って勉強してなんとかここまで来た。

最初玲於は「な、なんでここにいんだよ！」ってさ。


でも嬉しそうな顔してたよね。嬉しかったよ。


でも告白はされてない。






いつかまた恋人になるまで




私はいつまでも玲於、









あなたについていく。


いつかあなたから


「愛してる」

の言葉を聞くまで


そばで支えてるよ。



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「愛してるよ、A。結婚してくれる？」



『はい』

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それまでは。

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