【文スト】少し長めの短編集。

4.ツンツン彼氏【中原中也】 ページ4

「あ、もしもし。Aちゃん？黒蜥蜴が苦戦してるからちょっと応援に言ってほしいんだけどいいかな？」






急に電話がかかってきたが首領からだった、首領直々に頼まれたので必ず行くに決まっている。






『わかりました！この部屋もご用意してくださってありがとうございます。』







詳細は樋口くんに電話してくれと言われたので電話を切りかけ直しては話を聞く。









黒蜥蜴が苦戦するらしいので敵には異能者がいるのだろう。








私の異能は他の異能者の異能を複製できる能力である。






現場につくと立原くん、銀ちゃんが怪我をしていて防戦になっていた。






『お待たせ！！』


「姐さん！」






立原くんが私の方を見て少し会釈をした。






『無理しないで。後は私が片付ける。』


「あ、Aさん。あとから応援で1人来るんですけど…」


『その前に片付けれそうだから片付けちゃうね。』






多分芥川くんが来るんだろうなと思いつつも現れる敵を拳銃や体術に異能を合わせて倒していく。







『しかし、思った以上に敵が多いな。』







少し余所見した時に弾丸が私の頬をかする。







『いたっ。』








その隙に背後にまわられてこめかみに拳銃を突きつけられる。






「動くな！！動くとこの女を撃つぞ。」


「誰の女に手を出してるのか分かってんのか。」







すると暗闇の中から蹴りが出てきて敵の顔面に綺麗に当たり仰け反り倒れた。







「怪我してるな。すぐ倒すから待ってろ。」







すると中也さんが自分の帽子を私にかぶせると指の骨をパキパキと鳴らし始めた。







5分もしない間に敵を全て倒してしまった。いつもよりも何故か荒々しくてイライラしているようだ。







「終わった。帰るぞ。」


『えっ、え！？』







私の手を引っ張り少し早歩きの中也さん。








「樋口。後は処理しといてくれ。」


「は、はい！」






車に乗ると無言で車を走らせる中也さん、助けに来てくれて嬉しいけど、どうしたんだろ。








ホテルの前で止まると中也さんはフロントで何かを言うと特別なカードをもらって最上階の部屋へ入った。







部屋についてドアを中也さんが開けてはソファに座らせた。









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