オープニング（桃） (ページ9)

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____そして俺たちは高校生になった。

俺もAも流星も、皆同じ高校に進学した。

小瀧「俺は、演劇部の推薦枠で」

A「私は普通に学力で」

藤井「俺はスポーツ推薦で」

それぞれ入学できた理由は違っても、同じ学校に通えることが本当に嬉しかった。

小瀧「…なぁ、なんで演劇部やった流星がスポーツ推薦もらえんの？」

藤井「クラブチームでサッカーやってたやん。それの引き抜き…？らしい
俺もよくわからん」

流星は、演劇部よりも遥かに一生懸命に取り組んでいたサッカーによるスポーツ推薦で、この高校に入ることが出来たらしい。

A「でも3人一緒でよかった～」

小瀧「入る理由はどうであれ、入ったらもうみんな一緒やからな！よかったよかった」

高校生になった。

期待と希望しかなかった。

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放課後には新入生の部活動見学の時間が設けられている。

小瀧「A～！迎えにきたで～！」

クラスの離れてしまったAを迎えに来て、ついでに流星も捕まえた。

小瀧「部活は迷わず演劇部、っと」

A「私も演劇～！
望見学行くんでしょ？一緒に行く！」

小瀧「流星は？」

藤井「俺は…サッカーやらな、推薦で入ったし」

小瀧「あ、そうか」

藤井「…まぁでも俺の木の役、結構評判良かったし…
そういう役あったら呼んでや」

A「うわ、またそうやって調子いいこと言って」

小瀧「ははっ、そやな
客寄せのために呼んだるわ！」

なんて言いながら流星と別れ、俺たちは演劇部が活動をしているという場所へと向かった。

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