96話 原作へと ページ48
「ああーーーーっ！」
朝。
隣の教室から、兄さんの叫び声が聞こえた。
多分この分だと、豪炎寺君が転校してきて驚いたってところだろう。
兄妹なので私達の教室は別だ。
昨日お腹に打撲痕があったから心配したけれど、あれだけ大きな声が出せれば心配ない。
「では、今日の連絡を…」
頬杖をついて右から左に聞き流しながら、昨日の夢を思い出した。
○○○
「えっそれ原作開始してるじゃないか」
「あ、やっぱそうなんだ」
日課となった今日の出来事を話し終わると、そう言われた。
リウスからあらかた流れは聞いているが、なんだか実感が薄い。
出てきたクッキーをかじりながら話す。
ちなみに、夢の中での外観はさすがに夕香ちゃんの事故当時のままにしておくのも憚られたので、円堂家の外観にしてある。
何となく変えようと思い想像してみたら、あっさりと変化した。何でもありだな。
「まあ、世界の修正力って結構強いからね。そこまで気負わなくても…良い…はず。多分、恐らく」
「そこは断言してほしかったなあ」
あまりに不安定な言葉に思わず突っ込んでしまう。
チョコチップ美味しい。
「でも本当に変わらないものだよ？バタフライエフェクトなんて言うけれど、実際私は生きてきてほとんど流れは変わっていないしね」
「それ聞きようによってはそこそこ原作メンバーに関わってきたとも取れるんだけど」
「ははは大丈夫だ、問題ない」
「略して大問題…いやコントやりに来た訳じゃないのよ」
「私は楽しい」
「ええ…」
堂々と言い切ったリウスに、もはや言葉も出ない。
というかそのネタ知ってる人は居るんだろうか？結構前のネットスラングのはずだ。
「いやだって暇なんだよ。そりゃ今の状態面倒だけど、やる事が無い」
「なんか、こう、よく多重人格の人が頭の中で会話するとか言うけど」
純粋に疑問を漏らせば、彼女は眉を寄せて頭をかいた。
「んー…正確に言えば、二重人格とはちょっと違うんだよ。どう言えば良いのか…」
「そんなもん？」
「まあそう、だね。君が起きている時は私は話すことは出来ないし、ましてや君の身体や人格を乗っ取る、なんてことも出来ないさ」
「リウスの立場ってそんなに弱いの？」
「だって体は君のものだしなぁ。こうやって話すことでさえ、本来なら出来ないんだよ。圧倒的頭脳の私だからこそ出来たことだ」
「リーウスだから、出来たこと」
「君もちょくちょく入れてくるね。語呂悪い、30点」
「手厳しい」
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黒牡丹(プロフ) - モモさん、コメントありがとうございます。こうやって直にコメント貰えると、やっぱり応援されてるって分かって作者はとても嬉しいです。これからも精進していきますよ！ (2019年2月20日 22時) (
レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 夜さんコメントありがとうございます。いやほんと、ここまでお待たせして申し訳ありません……これからはなるべく早く頑張ってみます……私のペースだと完結するのに何年かかるか……。 (2019年2月20日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - うおお…！密かに応援していた者です。ゆっくりで良いので頑張ってください( ´∀｀) (2019年2月17日 8時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 更新ありがとうございます！楽しみにしていたのでとても嬉しいです！これからも黒牡丹さんのペースで頑張って下さい！ (2019年2月17日 0時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 夜さん、コメントありがとうございます。三ヶ月越しのコメント返しとか本当殴られても文句言えませんわすみません。これからはそんなに間を空けないようにしますですはい、頑張ります。これからも宜しくお願いします。 (2019年2月16日 23時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒牡丹 | 作成日時：2018年3月5日 21時
