お隣さんは女遊びが好きなようで_２ (ページ3)

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テヒョンは随分と前に出会った頃から印象が変わった気がする。

昔は怖いお隣さんとしか思っていなかった。

実際こうして接してみると違う彼の一面が嫌でも見えてくる。

意外と食いしん坊だったり、人懐っこかったり。

『ふふ、』

「何笑ってるの、A」

頬いっぱいに詰めてもぐもぐと食べるテヒョン。

私は「別に」と言い、お肉を箸で取って食べた。

うん、美味しい。

「あのさ、あの時…嬉しかった？」

『あの時？』

「ほら、お、丘の上での」

『うん。嬉しかった』

「俺、子供みたいだった？」

『…？ううん？』

テヒョンはホッと胸を撫で下ろした。

なんだろう、突然そんな事聞いてくるなんて。

『もしかして泣いた事気にしてるの？』

「し、してないし！何言ってんの」

「早く食べよ！」と網の上の肉を取ろうとして「あちっ！」とドジをかますテヒョンを見てつい、可愛いなと思ってしまった。

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部屋の前で別れを告げて部屋に入ろうとした瞬間テヒョンにぐいっと裾を掴まれた。

「せっかく恋人なったのに何もなし？」

『えぇ…』

「だめ？」

子犬のような目で見つめてくる。

ぐっ、ここで負けちゃダメだA。

体をテヒョンの方に向き直して「だめ？ねえ」と迫るテヒョンの唇に指を当てるとピタッと動きを止めた。

『明日も朝早いからダメ』

「けち、一日ぐらいサボってもいいじゃん」

『生活がかかってるの』

ぶつぶつと言うテヒョンのサラサラの髪を撫でた。

『今度またどっか行こう、それでいい？』

「行かない」

『え！？』

まずい！機嫌を損ねてしまった！

「子供じゃないから今日は我慢する」

その発言に肩の力を抜いた。

テヒョンは「じゃあね」と軽く手を振って隣の部屋へと帰って行った

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この日を境に彼は変わった。

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