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「ヌナ、今から帰りですか？」
『うん』
「あっ、待って」
店のドアを開けた瞬間冷たい冷気と共にジョングク君に呼び止められた。
彼の手には黒い傘が握られていた。
「外、雪だから。これ持っていってください」
『ありがとう！でも、ジョングク君の傘は？』
「俺は店のビニール傘を借りますから大丈夫です」
私は何度もありがとうとジョングクに言って店を後にした。
パラパラと静かに降る雪が街灯に照らされてまるで宝石の様に綺麗だった。
浅く積もっているから転ばないようにしなきゃ…。
・
・
「遅い」
『え』
これは夢だろうか
テヒョンさんがマンションの前で不機嫌そうな顔をして立っていた。
「ちょっと付き合って」
『こ、こんな雪の中ですか？！』
「いいから」
戸惑う私なんてお構い無しにテヒョンさんは足跡が残った雪の上をスタスタ歩く。
私は急いで駆け寄り後ろから手を真っ直ぐ伸ばしてテヒョンさんの頭上に傘をさした
ぐっ、背が高い…腕が痛い。
「…この傘」
『どうしました？』
「いや、何でもない」
テヒョンさんが私の手から傘を取り、まじまじと何の変哲もない傘を見るが
パッと傘を閉じて、私がいる方向とは反対の腕に傘を回した。
スタスタと無言でテヒョンさんの後ろをついて行く
き、気まずい…
数日間ろくに話していないとこんなに気まずくなるものか。
するとテヒョンさんがいきなり目の前で立ち止まったので、反射的に慌てて立ち止まった。
「ねえ、寒い」
『え』
「俺寒いんだけど」
『さ、寒いですね…？そこのコンビニ寄りますか？』
「もー！そうじゃなくて！ん！！」
痺れを切らしたのかテヒョンさんはポケットから手を突き出して来た。
ほ、ホッカイロが欲しいのかな？
鞄の中にあったかなとバックを開けようとすると「はぁーーー」とため息が聞こえガシッと手を掴まれた。
「手、温めて」
『……そ、それは…』
「うん手繋ぎたい。」
指を絡めぎゅっと優しく握る。
私の顔は湯気が出そうなほど熱くなっていた
テヒョンさんは二カッと歯を見せて笑うと繋がれた手をポケットに突っ込んで歩き出した。
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狐(プロフ) - タピオカさん» アイディアありがとうございます！最近作成しようか迷っていた所でした…。時間があれば是非！ありがとうございます！ (2018年3月2日 23時) (
レス) id: 0ded4c7b3a (このIDを非表示/違反報告)
v love - 現実になったらいいのに笑 (2018年2月18日 1時) (レス) id: a9472cffab (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみ待っております^^ (2018年2月15日 11時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
R - 更新待ってました！！(>_<)これからも頑張ってください！応援してます！！ (2018年1月27日 1時) (レス) id: ba2a671ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - やばぱり最高！！！！！ (2017年11月26日 22時) (レス) id: 9a28dc2523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ | 作成日時：2017年8月23日 21時
