八九 ページ39
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桶狭間終わったと思えば、信長がまた戦準備をしていて、話し掛けた。
「今度はどこと戦するんだよ」
「貴様には関係ない」
…別に教えてくれてもいいだろうがぁ。知らね知らねぇ、死んじまえ。
「性格ブス！！」
舌をべっと出して、逃げていった。出てくときに阿呆が。って言われた気がする。
行くとこないから、仕方ないから生駒吉乃の部屋に来た。
何も言わずに、入ったら信行(幸)がいた。
「昼間から盛ってんじゃねぇクソリア充！」
「お、落ち着いて下さい！帰蝶様！」
突然のことにも吉乃はすぐに俺を止めた。
「幸。今、織田が戦をしようとしてるのはどこだ」
「今ですか、確か…美濃…あ」
美濃。俺の故郷な。
美濃攻め？美濃攻略？…信長は俺を気遣って言わなかったのか。
幸もそれに気付いて言葉が止まった。
「いいんだ。もう、父上がいない美濃はもう故郷ではない。
兄上が死に龍興が継いだと聞いた。好きにすればいい」
…嗚呼、美濃か。信長の天下取りが始まる。
「すまん、邪魔したな」
「いえ、いつでも来て下さいね！」
「それは遠慮しとくわ」
「え」
正室と側室普通会うか？
知らねぇけど、敵みたいなもんなんだろ。夫からの寵愛を受けるために。
まあ、吉乃と信長と幸の関係は異例だけど。
「つか、吉乃腹大きくなったな」
「はい、もう少しなんです」
幸は柔らかい笑みで、吉乃の腹を撫でた。
嗚呼、これが普通。
俺と信長は一生感じることのないもの。もう、諦めたもの。
別に後悔はしてない。
そういう運命だし。
「お大事に」
風邪じゃないけど取りあえずそう言っといた。
部屋に戻ったが、信長はもう居なかった。代わりにいたというか、お市ちゃんが何故かそこにいた。
ここ客間じゃねぇし、俺の部屋。
「帰蝶様久しぶり！！」
「嗚呼、久し…」
「結婚して？」
「人の話は最後まで聞きなさい」
いつもよりどこか元気無さそうだった。
「市、お菓子持ってきたの。帰蝶様、一緒に食べようよ」
お菓子=甘いもの…。
「嗚呼、いいぞ」
「市ね、結婚するの」
お市ちゃんもそう言えば、政略結婚するんだったか。俺も政略結婚だし。
「浅井の長ま…」
「帰蝶様と」
「は？」
思わず、そのまま口に出してしまった。
「嘘だよ」
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大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» いえ！こちらこそありがとうございます。10月始めまでには公開出来るように頑張ります！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大手裏剣さん» あ”あ”あ”(( レスありがとうございます!! 続編、楽しみにしてます^^ 体に気をつけて頑張ってください!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» おわわ！！めっちゃ嬉しいです！私も信長様好きです。惚れました。恐らく、近頃続編が公開出来ると思います！楽しみにして下さると嬉しいです！！ (2019年9月26日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 一気読みしました!! オリジナルBL読むの初めてだったんですが……………。 どちゃくそ好みでした(( いや、信長様イケメンすぎか。惚れるわ。更新頑張ってください!! 応援しています^^ (2019年9月26日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月希さん» 出来れば…私のボードでお願いします。リクエストはお受けしますよ。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2018年9月14日 21時
