八六 ページ36
誰もが俺の言葉に振り向き、にやにやとしてひそひそ話している。
「いつもは凛々しい様子だが、きっとマムシから色仕掛けでも仕込められていたのだろうな」
「殿からじっくりお聞かせ願いたいものだなぁ。はは」
仕込められてるわけねぇだろ。俺は男だぞ。何を仕掛ける？俺なら爆弾仕掛けるわクソが。
「貴様ら、無駄口を叩く暇があるなら、さっさと仕事をしろ」
パンッと襖が開いたと思ったら、いつも通りの信長が立っていた。
すると、藤吉郎が信長に単刀直入に話を切り出した。
「殿！帰蝶様の鞘はどうでございやしたか！」
死ね、藤吉郎。
言い方が気持ち悪ぃ。俺のケツを鞘にするな。
信長、今すぐ猿を殺せ。
うぜぇから
殺してしまえ
藤吉郎
…上手くね？字余りしたけどさ。
信長はじっと藤吉郎を見つめるって言うより睨み付けて、口を開いた。
「最悪だ。
愛想もない、色気もない、こんな餓鬼の娘よりない乳。
欲など一瞬でも満たんわ」
……なんか、ディスられた。
え、そこまで言われると割と悲しくなるんだけど。
つか、俺男だもんお乳ないよそりゃ。ほしいの？気持ち悪いよ。変態盛りん坊殿様。
「色気なんてあるわけねぇし、あってもだすわけがなかろう。
そもそも政略結婚にそんな夜存在せぬ。うつけが、死ね」
ちょっと、反論して短刀を投げてやった。が、簡単に首を曲げて避けられた。
「貴様、調子に乗るな」
置いてある刀を鞘から抜き、俺に向けた。
…いや、マジか。そこまで怒るか。
「本気だ…」
「ここにいたら巻き込まれるぞ…」
危険を察知した家臣共は身の安全を守るためすぐに部屋を出ていき、俺と信長だけになった。
「最悪なら、すぐやめればよかっただろ。
抱きたくないなら、抱かなきゃいいし。乳揉みでもしてぇなら俺を美濃に返して乳でけぇ女正室にす」
「冗談と真実ぐらい見抜け、阿呆。
愛してもいない奴を抱くわけなかろう。
いい鞘だった」
冗談。
全部嘘。
え、ウソォン。
「いい鞘…言い方くそ、…変態殴るぞ」
「随分濡れた鞘だった」
「ちょっと本気で黙れよスケベ大名」
.
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大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» いえ！こちらこそありがとうございます。10月始めまでには公開出来るように頑張ります！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大手裏剣さん» あ”あ”あ”(( レスありがとうございます!! 続編、楽しみにしてます^^ 体に気をつけて頑張ってください!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» おわわ！！めっちゃ嬉しいです！私も信長様好きです。惚れました。恐らく、近頃続編が公開出来ると思います！楽しみにして下さると嬉しいです！！ (2019年9月26日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 一気読みしました!! オリジナルBL読むの初めてだったんですが……………。 どちゃくそ好みでした(( いや、信長様イケメンすぎか。惚れるわ。更新頑張ってください!! 応援しています^^ (2019年9月26日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月希さん» 出来れば…私のボードでお願いします。リクエストはお受けしますよ。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2018年9月14日 21時
