七四 ページ24
部屋で一人。信長が言ってたことを思い出して一人で顔を赤くする。
「はあぁ…どういう気分でいればいいんだ」
荒川が見てるようなえっちぃことをする、てこと…怖、恐怖。
「勉強しますか。男同士について」
「しなくちゃならねぇのかなぁ………ん?」
今、誰か俺に話し掛けてきて…
「荒川…お前、いつの間に…」
「はい、どうぞ。BL漫画です。五冊位貸します。じゃあ、勉強サボったら駄目ですよ!!」
風のように去って行った荒川。置いてある、いかがわしい漫画。
「………」
最初だけ、見てみるか。流石に最初は普通だろ。
そーっと手に取って、ゆっくりと開いた。
[あっやっ…ん]
「…」
何この漫画。いきなりクライマックス?え、嘘だろ。
俺はすぐにパタリと閉じた。
………なら、最後見てみるか。
[えッ…ろい顔]
[えっ?]
[ゾクゾクする]
「恐れしすぎてゾクッとしたわ。つか、どこ見てもえろいな。なんなの、24時間«自主規制»してんの?は?」
そのとき、パンッと襖が開いてすぐに漫画を隠した。
「帰蝶様!!蘭丸ですっ!とっ、利家さんが!!」
お?緊急事態?馬鹿千代がどうした。
「落ち着…」
「恋煩いを…!!!」
はあ、恋煩い。犬千代がねぇ、…の槍馬鹿で犬みたいな信長大好き野郎がねぇ………(超ディスる)
「えぇぇぇぇぇ!!!誰に!?信長以外に!?」
「よくわかりませんが、よく城下に出掛けるようになりましたし、さっきは城の中に女子と…」
成長したか…犬千代…ん?犬千代の正室って誰だっけ。「まつ」、だったかな。
「…まだ、城にいるのか?」
「はい。庭に居るかと思いますけど」
「相手によっては、くっつけてやるか」
寝巻きに羽織を着て髪を縛って部屋を出ていった。秋が来た、肌寒い。
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「へぇ、結構可愛らしいではないか。それにしても…随分個性が濃すぎる服だな…」
下は袴で、上はさらしだけ。犬千代もだが、二人して露出度高過ぎだろ。
「A、貴様もう動けるのか」
偶然通りかかった信長が、俺を見て言った。
「言っとくが、傷は治ってねぇぞ。万・年・はつじょー・野・郎」
「…で、貴様は何をしている」
「犬千代があの女好きなんだって。見に来た」
信長は女をじっと見た。
「…篠原主計の娘、まつ、か。悪くはない」
いや、犬千代の保護者かよ、お前は。
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大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» いえ!こちらこそありがとうございます。10月始めまでには公開出来るように頑張ります! (2019年9月28日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大手裏剣さん» あ”あ”あ”(( レスありがとうございます!! 続編、楽しみにしてます^^ 体に気をつけて頑張ってください!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» おわわ!!めっちゃ嬉しいです!私も信長様好きです。惚れました。恐らく、近頃続編が公開出来ると思います!楽しみにして下さると嬉しいです!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 一気読みしました!! オリジナルBL読むの初めてだったんですが……………。 どちゃくそ好みでした(( いや、信長様イケメンすぎか。惚れるわ。更新頑張ってください!! 応援しています^^ (2019年9月26日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月希さん» 出来れば…私のボードでお願いします。リクエストはお受けしますよ。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時:2018年9月14日 21時