五三 ページ3
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「あー、これは間に合わないかもしれませんね。」
「…そんなんじゃ、治に会わす顔がねぇよ。つか、お前なんで俺の所に…」
誰にも言ってねぇのに…花果が言ったのか…？
「信長さんの命令ですよ」
アイツ、わかってたのか。結局俺は…
「俺は何の役にも立たない…」
「充分助かりましたよ。信長さんの軍は今圧しているそうです。柴田さんの合流がなかったお陰で」
「ッ…矢飛んでくるかもしれねぇから気をつけろよ」
「はい」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「何一つ兄上に勝てない。僕は貴方を討ち、強さを得る！はあぁぁ！！」
ぶつかり合い、交じり合う刀はどちらも譲らず、二人が互角であることを皆に知らしめた。
「…！」
「僕がこの国を作り直すんだ…！！兄上ッ！！」
信行は決死の覚悟で、信長に一太刀を見舞った。
そのとき、信長は初めて口を開いた。
「信行ッ！！」
信行は何故か、目が覚めるようにハッとしていた。信行の脳裏には、Aと信長の言葉が流れた。
「信行などほおっておけばよいものの、余計なことを」
「信行などって失礼な奴だなぁ」
「信行は自分で答えを出すことが出来る」
「ッ…！」
信行は自分のこの答えは間違っていたのではないかと疑った。
信長はその隙に、容赦なく信行の刀を弾き飛ばし、信行は地面に叩きつけられた。
顔を上げるときにはもう、勝敗は決していた。
「何故だ、信行。何故裏切った」
「強い人間になりたかった。
A様…も、何でも持つ完璧な兄上…貴方には絶対にわからない。
何度失敗したかわからない、僕はあの人に何度も励まされた…けど、少しずつ励まされるたびに小さな男だと言われるようで自分が無力で…愚かだと知った。
だから、強くなって…あの人にッ…一度だけでも…よ、く…やった、と…」
膝をついた信行はボロボロと涙を零し、震える声でそう言った。
信長は顔を伏せ、刀を振り上げた。
「…信行、俺は…、お前と共に此の世を生きたかった…ッ！」
信長が刀を振り下ろした、がその刀は信行に届かなかった。
信行と信長の前に息を切らした一人の男に止められていた。
「待てって…よく、やったよ信行殿。ッ…アンタは強い人間だ…!」
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大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» いえ！こちらこそありがとうございます。10月始めまでには公開出来るように頑張ります！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大手裏剣さん» あ”あ”あ”(( レスありがとうございます!! 続編、楽しみにしてます^^ 体に気をつけて頑張ってください!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» おわわ！！めっちゃ嬉しいです！私も信長様好きです。惚れました。恐らく、近頃続編が公開出来ると思います！楽しみにして下さると嬉しいです！！ (2019年9月26日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 一気読みしました!! オリジナルBL読むの初めてだったんですが……………。 どちゃくそ好みでした(( いや、信長様イケメンすぎか。惚れるわ。更新頑張ってください!! 応援しています^^ (2019年9月26日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月希さん» 出来れば…私のボードでお願いします。リクエストはお受けしますよ。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2018年9月14日 21時
