08.教室 ページ10
……そろそろ時間かな。
俺と同じ学年に見える同じ制服の生徒が通るのを見ながら、座っていたブランコから降りる。そして、そのまま学校に向かった。
公園から出る時、近くを歩いていた生徒が、なんで公園から出てくるのか、不思議そうに見ていたが、気にしない。
高校生活には全く期待してないし、むしろ変な奴と思われた方がいい。俺と関わっても、いい事は一つもないから。
ジメジメしたことを考え、受験に行った時以来の記憶を頼りにボーッとしながら道を歩いていたら、いつのまにか学校についてた。
……高校って大きいな。高校生ってなんか眩しいや……
自分も今日から高校生なのに、他人事みたいに、無駄にでかい校舎と、周りの生徒を見ながら思う。
……そういやさっきの先輩、間に合ったかな。
中学の時もそうだったけど、どうせ入学式の日とか、2、3年はいつも通りか、それ以上に早い時間に登校しないといけないはずだ。
俺なんか助けて、遅刻してたらかわいそうだな……
ま、俺の印象、最悪だろうし、もう関わることはないから遅刻してようがしてまいが、関係ないけど。
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作者名:くろヰ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hagemaru101/
作成日時:2019年7月24日 2時