病み少年に会いました［BL］【オリジナル】

22.煩い ページ24

あーー……

つまんない。俺の周りの人(と言っても二人だけ)、みんな何考えてるかわかんない。

奏太はなぜか冷たいし、俊は何か引っかかることがある顔してるし……なのに引っかかる理由は教えてくれそうにないし。

「もう！！俺にもっと優しくしろ！！」
「……」
「……お前もか！お前も無視か！優しくしろ！」

そう、今俺の隣には夕闇がいる。
宣言通り、俺は放課後毎日会いにきているんだ。

……まぁ、会いに行ったところで大抵俺しか話してないけど。

……

で、今日は奏太と俊だけでなく、毎日話しに行ってる夕闇も変だった。いつも俺がきたら嫌な顔したり、「また来たの」とか怪訝そうな顔くらいはするのに、今日は何もなく、俺が喚いてもずっと無視。

「なんか言えよ！」
「……」

ずっとだんまりの夕闇に、俺は文句を言った。

夕闇はそんな俺をチラと見て、少し考えるようなそぶりを見せて、ついに口を開いた。

「……アンタ、そんなうるさかったっけ？」
「……」

……

……こいつ。

ちょっと考えて発したセリフが俺がいつも以上にうるさいとでも言いたげなセリフってどうなの……

だから言ってやった。

「今日俺に対する初めてのセリフそれ？！」
「……なんかダメだった？」

俺のツッコミに対してなんの悪びれもなくけろっと答える夕闇。

……なんか微妙に腹立つけど、確かに今日の俺は……俺らしくない。

「別に。弟が冷たくて友達がなんも教えてくれなくて落ち込んでるだけ」
「……めんどくさ。落ち込むとうるさくなんの？アンタ」

呆れたような顔をする夕闇。

「お前はうるさいって言いたくなることしか言わないな」
「え、ごめんね」

絶対ごめんと思ってないよなぁ、こいつ……

あ、そうだ。今日は言おうと思ってたことがあるんだった。

「夕闇、あのさ、ずっと気になってるんだけど」
「……何？」

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