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09.拒否 ページ11

次の日。俺は剣道部の朝練があるため、朝早くから学校に向かっていた。本当は奏太と登校したかったんだけど……まぁ、仕方ない……

……

慣れてもやっぱり重く感じる竹刀を持って、俺は早足で歩いた。どうせ朝練があるなら、せっかくだし早く練習したい。

「よしっ」と、気を引き締めてせかせかと歩き出したその時。

「……おいで」

人の声がした。

少し高めで、優しい暖かい声。

早朝で誰もいない今、その声はすごく鮮明に聞こえた。

そして、鮮明に聞こえたその少し高い声の主が誰なのか、俺にはすぐわかった。

「……夕闇咲夜」

俺が名前を呟くと、彼はビクッと背中を震わせてこちらを見た。

夕闇がこっちを見ると同時に、彼が話しかけていたであろう猫が、彼の手から逃げ出した。

……ふーん、猫を呼んでたのか。可愛いとこあるじゃん。

「……アンタはこの間の……」

お、俺のこと覚えてるっぽい?

……だとしたら、ちょっと嬉しいかも……

ふふ、ちょっとくらい挨拶してもいいかな……

「ねぇ、夕闇くん、俺」
「……アンタなんなの、気安く話しかけないで。ていうかどこで俺の名前知ったの。恩返し的なの求めてんならどっか行ってよ。アンタが勝手に助けただけだし、恩返しとかしないから」

俺が自己紹介をしようとした瞬間、夕闇は俺のことを突き放すように一気に色々言った。

いきなりのことに俺は慌てて、

「いや、別に恩返し求めてるわけじゃ……」
「……求めようが求めまいが俺、アンタに興味ないから……!」

夕闇と喋りたいから話しかけたという意思を伝えようとした途端、夕闇はそう言い放って逃げるようにその場を去った。

……人と関わりたくない子なのかな。

思いのほか早く会えてラッキーとか思ったけど……余計なことしちゃったかもなぁ……

ここまであからさまに拒否られると傷つくもんなんだね……

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くろヰ(プロフ) - みるくプリンさん» 返信、ものすごく遅れてしまって申し訳ありませんm(_ _)m一気読みしてくださってありがとうございます!しばらく続くと思うので待っていただけると嬉しいです! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 6ac2c500cb (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして!すごく面白くて一気読みしました。更新楽しみに待ってますねっ(*^^*) (2019年8月13日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろヰ(プロフ) - 霧雨量 文月さん» コメントありがとうございます!今後もお話に色々詰め込む予定なので楽しみにしていてください笑 更新頑張ります! (2019年7月19日 20時) (レス) id: 55eb3eeca7 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨量 文月 - めっちゃ面白いです!!これからの展開がとっても気になって仕方がありません!!更新頑張ってください!! (2019年7月19日 5時) (レス) id: 1995ceb10a (このIDを非表示/違反報告)
くろヰ(プロフ) - タチアナさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってもらえるなんて...!すごく嬉しいです!更新頑張りますね(*^_^*) (2019年7月12日 22時) (レス) id: 55eb3eeca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろヰ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hagemaru101/  
作成日時:2019年6月24日 0時

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