sakura四十枚 ページ3
「柊、またなー！」
「おう！」
夜の9時頃、俺は家に向かっていた。
部活があったとはいえ、本当はもっと早く帰れたんだけど、友達と駄弁りながら寄り道を繰り返してたら、いつのまにかこんな時間になっていた。
まぁ、別に一人暮らしなので誰にも怒られないし、塾に行ってた時はもっと遅くに帰っていたから特に問題はない。
けど宿題終わってないし、あんま帰りたくはないな......
友達と遊んでいる楽しい気持ちとは一転、どんよりした気持ちで家へ向かう。
その時だった。
「やめてください......」
おそらく変な輩に絡まれて、拒否をしているであろう女性の声が聞こえた。
弱々しくてか細い声その声は、今にも消えてしまいそうで、咄嗟に助けなきゃと思い、俺は声が聞こえた方に向かう。
向かった先には、予想通り絡まれて嫌がる女性の姿があった。
女性の割には背が高くすらりとしていて、チラと見えた顔はかなり整っていてめちゃくちゃ美人だった。
「...あの、その人嫌がってますよ。」
少々、いや、かなり怖かったが勇気を出して絡んでいる奴らに言った。
だって、ここで見て見ぬ振りなんてそれこそ男として最低だと思うから。
「あ？」
男はすごい目つきで睨んでくる。
こえぇ......けど......ここで負けたらダメだ......
「だから、嫌がってますって...」
俺がさらに言うと、男はイライラしたようにして、俺に掴みかかろうとしてきた。
「さっきからうるせぇな！！」
「あ、危ない...！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろヰ(プロフ) - 黒星さん» こちらにもコメントありがとうございます！遅くなってしまい申し訳ありません汗 若干スランプ気味なのですが、頑張ります！ (2019年7月12日 23時) (
レス) id: 55eb3eeca7 (このIDを非表示/違反報告)
黒星 - 早く続きがみたいですね!連載頑張って下さい! (2019年6月4日 18時) (レス) id: a851782061 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろヰ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hagemaru101/
作成日時：2019年6月3日 1時
