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prologue ページ1
溶けた、
アイスが。
美味しくない、ドロドロの液体になった。
溶けた、
氷像が。
跡形もなく、透明な掴めない液体になった。
溶けた、
雪が。
晴れた日に、自然に還った。
__溶けた、
君の記憶が。
ドロドロの液体にもならない。
掴めない液体にもならない。
自然に還ることもない。
何も残らず、綺麗さっぱり、
溶けてなくなった。
……
「君は誰?」
溶けたら元の形に戻ることなんて、
「僕は……」
きっとないから。
「……はじめまして、よろしくね」
……また、新しい形のものを、
作っちゃえばいいんだ。
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作者名:くろヰ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hagemaru101/
作成日時:2019年7月15日 16時