蛇柱 × 渚 ページ48
若干の本誌ネタバレ有です。
苦手な方は回れ右!
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渚「かわいい〜!」
小「.....」
愛蛇の鏑丸と楽しそうに遊ぶ幼子.....渚を横目に、蛇柱である伊黒小芭内は気づかれぬようため息をついた。
正直、鬼などと話したくなんてない。
しかしお館様からの“お願い”を無下にするわけにもいかない.....。
そんな鬼殺隊ならではの葛藤に苦しんだ結果、小芭内が発した言葉は.....
小「.....蛇が、好きなのか」
あちゃぁぁぁ..........
自分の発言に自分自身で頭を抱える。
こんな状態では会話が進む気がしない。
小芭内の言葉を聞いた渚もきょとんとした表情でこちらを見る。が、みるみるうちにその表情は綻んでいき.....
渚「うん!」
それはもう花が開くような満面の笑みで。
小(こいつ、甘露寺の次に可愛いかもしれん。
当然、甘露寺には遠く及ばないが.....)
あの小芭内がそう思うほどだった。
渚「私ね、可愛いものは好きなの!この前もね、きれいなお花.....が.....」
小「どうした?」
鏑丸を撫でていた手が止まり、だんだんと渚から表情が消えていく。
先刻までキラキラと輝いていた筈の目はさっき以上に赫くなり、何も写していない。
もう一度問いかけようとした時、小芭内は気付いた。
渚の視線が、自分の背後.....いや、背中に向けられていることに。
小「何か.....視えているのか?」
渚「うん........」
鏑丸をそっと地面に置き、渚がおもむろに歩きだす。
ついに小芭内の目の前まで来たが、動いてはいけない気がして何も出来ずにいた。
小芭内の背にぐいっと手を伸ばすと.....
渚「あっちにいっちゃえ」
何かを払いのけるように、てしてしと背中を叩いた。
その瞬間、体がふっと軽くなる感覚。
小「.....何をした?」
渚「いなくなってもらったの!たくさんの腐った手.....小芭内さんを掴んでたから。動きにくそうだったけど、大丈夫だったの?」
小「ああ.....視える奴って本当にいるんだな。初めて会った」
いつの間にか目や髪の色は元に戻り、渚は先刻と同じようににっこりと笑う。
渚「別に珍しいことじゃないよ?妹弟のみんなの中にも何人かいるの!」
小「は? 俺は信じない、信じない.....」
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零(プロフ) - ケチャップさん» コメント有難う御座います!これからもどんどん辛辣になっていきます(笑)。ちょくちょく覗いていただけたら嬉しいです! (2019年12月12日 6時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 妹とかが辛辣なのめっちゃ面白い (2019年12月10日 17時) (レス) id: 0399b1d0a7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 2人で頑張りましょう! 体調には気を付けて........! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
冷月 - こんにちは。作者の冷月です!今日から私も更新がんばります!!!! (2019年11月30日 3時) (レス) id: 0628a6c5b2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 申し遅れました、零って書いてありますがこのはです。 (2019年11月20日 20時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷月、このは | 作成日時:2019年11月7日 15時