童磨撲滅委員会 ページ42
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無限城の一角。
何故か“立入禁止”と張り紙がされた部屋に、淡い灯りが点いていた........。
紅「それでは、これより毎月恒例"童磨撲滅委員会"を執り行います〜。
司会進行は前回に引続き私・紅葉が担当しますね〜」
部屋の中には2体の鬼と1人の人間。
上弦の弐の妹・紅葉。
上弦の参・猗窩座。
そして上弦の陸の妹・椿だ。
紅「それでは、童磨による被害報告。猗窩座さんからどうぞ〜」
猗「あぁ」
指名されて腕を組み直した猗窩座。
何かを思い返すように目を閉じて、顔をしかめながら語り始めた。
猗「あれは、忘れもしない2周間前......。
俺は運悪く、童磨が女を喰っているところに遭遇してしまった」
椿「.....災難でしたね...........」
猗「.....ああ.....とりあえず胸糞悪いから立ち去ろうとしたんだが、瞬時に引き留められてな」
はぁ、と全員のため息がシンクロする。
猗「そこまではまぁ耐えられた。問題は次だ........。あいつ、俺の口に死んだ女の顔を押し込もうとしやがった.....」
虚ろな目をした女の生首を片手に、“女を食べた方がより早く強くなれると言っているだろう?”と笑顔で言う童磨の姿を想像してしまったのだろう。
紅葉の顔に笑みが貼り付けられ始めた。
猗「勿論あいつの頭を破壊してすぐに立ち去ったが、思い返すといまだに虫酸が走る.......」
椿「他人の触れられたくない部分に土足で入ってくる......控え目に言って塵ですね」
紅「猗窩座さん、お疲れ様です〜.....。
椿は何かありませんか?」
椿「いつも通りです察して下さい.....。
あと、最近は鬼に勧誘されてうざいです。
“兄姉たちにおいていかれて可哀想だなぁ”
“どっち付かずで中途半端だもんね”
“俺が完全な鬼にしてやろう!”
と出会う度に延々と延々と......!
私は別に置いていかれいない!! そもそもお兄ちゃんやお姉ちゃんを鬼にしたのは童磨でしょうがーーーー!!!」
すみません、五月蝿くしてしまって.....と軽く頭を下げるが、その手は固く握られている。
紅「とりあえず、殺しましょうか〜」
紅葉がジャキッと青銀色と銀緑色の扇を取り出した。
椿たちも同意見らしく、拳や刀を構える。
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零(プロフ) - ケチャップさん» コメント有難う御座います!これからもどんどん辛辣になっていきます(笑)。ちょくちょく覗いていただけたら嬉しいです! (2019年12月12日 6時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 妹とかが辛辣なのめっちゃ面白い (2019年12月10日 17時) (レス) id: 0399b1d0a7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 2人で頑張りましょう! 体調には気を付けて........! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
冷月 - こんにちは。作者の冷月です!今日から私も更新がんばります!!!! (2019年11月30日 3時) (レス) id: 0628a6c5b2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 申し遅れました、零って書いてありますがこのはです。 (2019年11月20日 20時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷月、このは | 作成日時:2019年11月7日 15時