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 其の参 ページ37

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黒「渚..........少し良いか........?」



 
 
 
 

 晟崋たちの所へ向かう途中、静かに声をかけられた渚。


 
 
 足を止めて振り返ると、兄である上弦の壱・黒死牟の姿があった。


 

 

渚「兄様!どうしたの?」


黒「今日は、確か.....西洋の.....祝祭の.....日だろう.....」


 



 そう言って袂を探る兄に、渚の顔が期待に満ちていく。

 

 やがて黒死牟が取り出したのは、少し小さい木の笛だった。

 

 

 満面の笑みの渚に対し、黒死牟はどこか不安げな表情をしている。




 

 
 


黒「渚が良いならいいが.....毎年木笛で.....飽きないのか.....?」

 
 

渚「飽きないよ!兄様の木笛は毎年少しずつ違う音なの。それにね、兄様の笛の音、年々響きが増してるんだよ」



 

 

 
 だから兄様の笛はずっと部屋に置いてあるんだ、と楽しげに語る渚。



 

 

 


 
黒「..........そうか........」



 

 
 



 

 消えてしまいそうな小さな呟きであったが、その声には確かに嬉しさと、照れ
が含まれていた。







 

 
 
 
 

 

 
 
 
 笛をそっと袂にしまって再び晟崋の元へ向かうと、そこにはすでに愛奈の姿もあった。


 

 
 
晟「あ、渚ちゃーん!」


 

 2体とも、渚と同じくニコニコしている。
大好きな兄達から贈り物(プレゼント)を貰えたのだろう。

 




愛「渚ちゃんは今年も木笛.....?」


渚「うん!ふたりは何を貰ったの?」
 

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(プロフ) - ケチャップさん» コメント有難う御座います!これからもどんどん辛辣になっていきます(笑)。ちょくちょく覗いていただけたら嬉しいです! (2019年12月12日 6時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 妹とかが辛辣なのめっちゃ面白い (2019年12月10日 17時) (レス) id: 0399b1d0a7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 2人で頑張りましょう! 体調には気を付けて........! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
冷月 - こんにちは。作者の冷月です!今日から私も更新がんばります!!!! (2019年11月30日 3時) (レス) id: 0628a6c5b2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 申し遅れました、零って書いてありますがこのはです。 (2019年11月20日 20時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷月、このは | 作成日時:2019年11月7日 15時

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