【短編集】上弦＋αには妹弟がいるようです

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　場所は変わり､産屋敷邸の美しい庭園。



　ぽかぽかと陽が差す庭には10人の柱と補佐の2人､育手の真菰､そして何故か炭治郎と椿の姿があった。




実「柱は分かる。補佐もまァ分かる。育手も分からんことはねェ。だが何故お前たちがいるんだァ!?」


義「不死川､(柱合会議でないのなら柱以外がいても不思議では無いだろう。理由は後で質問すればいいし､もうそろそろお館様もいらっしゃるからとりあえず今は)黙れ」


実「アァ゛!!??」



胡「冨岡さん､そんなだからみんなに嫌われるんですよ？」


義「.......................俺は」


胡「嫌われていない､以外の返事でお願いします」


義「............」







椿(柱ってやっぱりなんか濃い........)



　困ったように笑う炭治郎と目が合って､椿と炭治郎が微笑みあったその時。



「お館様の」

「お成りです」




　ザッッッと音を立てて全員が跪(ひざまず)く。


　やがて少女たちと共に､耀哉が現れた。



産「おはよう。暖かくていい天気だね。みんな､今日はいきなり集めてしまってごめん」

胡「私(わたくし)どもはお館様の御定とあらば何時でも馳せ参じます。ご壮健の様で何よりです。益々のご多幸を心よりお祈り申し上げます」


産「有難うしのぶ。今日はね､紹介したい子達がいるんだよ」


蜜「紹介...........ですか？」



　蜜璃だけではなく､他の柱達も不思議そうに首を傾げる。

　唯一､椿の表情は変わらなかった。


産「うん。その前に.....みんな､日輪刀を預けてもらってもいいかい？」



「「...........？ 御意」」




　少女が皆の刀を集め終わり､全員が屋敷内で正座したところで､産屋敷はゆっくりと後ろを見る。



産「みんな､入ってきていいよ」



　それを合図に､部屋の奥........影になっている場所に位置する戸がゆっくりと開いていく。
　

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