MONSTAXの最年長Lineの1人は (ページ5)

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作業室　　WHside ページ5

コンコン

Aの作業室にノックして入ると
ヘッドホンをしてパソコンと向かい合う後ろ姿

ヘッドホンを外して
バックハグすると

「あ～ホソガ」

WH「行き詰った」

「だからって、作業室に来るのかよ」

何ていいながらも
俺にコーヒーを淹れてくれる

ツンデレってやつ

WH「何の曲作り？」

「YGのと、MONSTAXの新曲だよ」

WH「MONSTAXのは？」

「聞く？」

頷くとヘッドホンを
俺に渡してくれてつけてみると

WH「重低音がいいね」

「うん。HEROと似てる感じでしょ」

WH「うん。闘ってる感じがする」

「なら曲名はFighterで決まり」

紙に書くと
その紙をぴんと指ではじいた

キャンディ立てから
キャンディを一本開けて口に含むと

「急がなくてもいんじゃないの」

WH「なにが？」

「・・・お前が最年長Lineだからって別にそこまで責任感じるな」

Aはキャンディを口から出して
俺の口の中に入れた

「お前は深く考えすぎ。たまには同い年も頼れ。それと、お前には曲を考える脳みそある。
　ダンスがどうとかバラエティーがどうとか、歌声がどうとかあんま気にすんな。
　ファンのこと、音楽のことをどれだけ考えて伝えれるかが問題だろ」

ソファーに座る俺に
目線を合わせてしゃがむA

「泣けば。貸してやる」

俺はAを抱きしめた
涙が止まらなくて
そのままAを抱きしめながら

俺の頭を撫でるAの手を感じながら
俺は涙を流した