【ヒロアカ】ヴィラン受け取り係2 (ページ45)

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斜め下を見ながら唇を尖らせてそう言うと、彼は何も言わなくて、再び図書館に沈黙が戻った。

返事のなさにいたたまれなくなって視線だけ彼に向けると、その時ちゅ、と柔らかいものが耳に触れた。
いきなりの刺激にびくっと身体が反応する。

耳にキスされた、わかった頃に今度は耳をゆっくり舐め上げられて、ぞぞぞっと背筋に電流が通ったみたいに変な感覚。

くすぐったさに「やだ…！」と漏らしながらばっと離れると、爆豪さんは下向けに置いていた本をもう一度机から取った。

「お前の事は夜に散々かまってやるだろ」

いきなり耳を舐められて、わけわかんないまま顔の赤い私は耳を抑えながら声を絞り出す。

「へ……？なんで、夜……？」

「…わかんねーの？」

爆豪さんはこっちを見ない。夜…？と呟きながら頭を回して、

「え………？…あ、……へっ…？！」

夜、夜、夜にすること。

「夜って、そういう、こと…ですか？」

ぼっと赤くなった顔でそう聞くと、「そーだよ」と彼はぶっきらぼうに言った。

私は赤くなった顔を両手で抑えると、今度は図書館の机に突っ伏した。爆豪さんの声が上から降ってくる。

「…これで満足で？」

「…はい」

「夜まで大人しく？」

「してます」

「…顔上げろよ」

「…やです」

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