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そのまままつげを奪い取って「私にも！私にもお腹見せて！」とか言ってると、ぼそりと声が聞こえてきた。
「…できたら褒めるんじゃねーのかよ」
「…っえ？」
聞き返した私に、むっとしたように爆豪さんが言う。
「できたら！！褒めるんじゃねーのかよ！！」
ーー「よくできましたまつげ！！可愛い〜！賢い〜！！世界一賢い〜！！」
「……え？、あー…」
ーー「褒めるのは大事です！！」
意図に気づいてから、ふふっと笑ってしまった。
「笑うな死ね。」そう言われてから余計くっくと笑っていると、構われなくなったまつげはするりとどこかへ走っていってしまう。
私はにやにや笑うと、爆豪さんをがばっと抱きしめた。
「よくできました……ふ、ばくごーさん……偉い……ふふっ、」
「…………」
吹きながらいう私を、不快そうに彼はジロリと見下ろした。それから私にいきなり唇をぶつけると、
キスしたまんま体重をかけてきて、ごろんと私は床に背をつける。
「ん〜〜〜っ！！」
息ができない私はじたばたするけど、無理矢理腕を抑えつけられてひたすらひたすらされるがままのキスをした。
一瞬離れたと思っても息つく間もなくすぐに唇をくっつけられて、真っ赤になってぜえぜえ肩で息をする頃になると、ようやく爆豪さんが唇を離す。
「…なんですかっ、いきなり…」
「………スキンシップ」
「…は？」
「…なんでもねーよ」
「ちょっ、」
もう一度口づけて、舌が入ってくる。一生懸命それに応えながら、押さえつけられてる腕が痛かった。
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「じゃ、まつげ返してきまーす」
「………………おう」
「あはは！そんな悲しまないでくださいよ！また連れてきますって！」
「あぁ？！誰が寂しいっつったよ！！」
「…爆豪さん…………犬…飼います？」
「誰が！！」
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作者名：すた | 作者ホームページ：
作成日時：2016年7月14日 23時
