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3日間の出張はめまぐるしく終わって、
一目散に私は帰ってきた。
「(まつげ…まつげ…まつげ……！！)」
ダッシュしてた足を玄関で止めて、ポストを確認。よし何も入ってない。えらいえらい。
それから急いで鍵を開けて、バーン！とドアを開けた。
「まつげーーーー！！！」
玄関に入ると、たったったっ！と元気にまつげは走ってきた。五体満足、どこも燃えてない。安心した私はがばりとまつげを抱き締める。
「ただいま〜〜〜！！まつげ〜〜〜！！よかった〜！生きてた〜〜〜〜！！」
「誰が殺すかよバーカ」
「…殺すってさんざん言ってたくせに」
ゆっくり歩いてきた爆豪さんに、いたずらっぽく笑って言うと「うっせ」と頭を小突かれた。
それからしっぽを振って顔をぺろぺろ舐めてくるまつげとじゃれ合っていると、突然爆豪さんが私に言った。
「川瀬見てろ」
「へ？」
「おいまつげ。来い」
爆豪さんがそう声を発すると、ぱっと私の可愛らしいまつげがなんと私から離れていった。あろうことか爆豪さんの元へ走っていってしっぽを振っているのである。
爆豪さんがぴっと指をさす。
「おすわり」
ぱっとまつげが腰を下ろした。
「お手。おかわり。ふせ。」
「…………」
「寝ろ」
「？！」
爆豪さんが「寝ろ」の二文字を発すると、まつげがごろんと床に転がった。それから床に背をつけてお腹を見せるまつげに、私は口をぱくぱくさせるばかり。
そんな私を見て、爆豪さんは得意げにまつげのお腹をわしわし撫でている。
「そんな……なんで…たった数日で…」
「へっ。俺にかかればーーー」
「まつげーー？！なんで浮気するの？！私より爆豪さんがいいの？！」
「…………」
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作者名：すた | 作者ホームページ：
作成日時：2016年7月14日 23時
