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そして結果はこれだった。
「バクゴーさん！！」
「いるっつの」
「立ち去ったら1週間口聞きませんからね！！」
「勝手に言ってろ雑魚」
私がお風呂に入り、爆豪さんは外で待機。
私が喋れる距離で待機。これならまあ怖くない。
「はー極楽極楽」
「おせぇよ。早く頭洗えや」
「まだ5分しか入ってないんですけど」
「は？風呂くらい5分で済ませろ」
「んな無茶苦茶な…」
「あと5分経ったら俺が使うからな」
「はいいいい？！」
聞いた瞬間、勢いよく湯船から立ち上がった。
残り1分とかカウントダウンしだす爆豪さんに、「風呂一緒とか冗談じゃねえ」と本気を出した私はなんとか5分でお風呂を終わらせ、
「出ました………！！ぶ！！」
「おせぇ」
タオルを巻いて出た瞬間、フェイスタオルを3枚くらい顔に投げつけられた。
そのまま爆豪さんはお風呂に入っていって、
私は頭にタオルを乗っけてわしゃわしゃ拭くと、
息をついて、お風呂から聞こえるシャワーの音に耳をすませると、苦笑いでため息ついた。
「ほんっと…せっかち」
心霊番組に怖がる暇すらありゃしない。
せっかちで、怒りっぽくて、
それでいて、口調以外はスマートでてばやい。
そんなところを、いいな、って思っちゃうあたり、
きっと私は
「…相当な彼氏バカだ」
いつの間にかめまぐるしく、早くすぎるようになった1週間。
どんどん進むカレンダーを見ながら、「もう夏か、」
なんて、
年寄りくさい言葉を吐いた、夏のある日の夜。
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作者名：すた | 作者ホームページ：
作成日時：2016年7月14日 23時
