【ヒロアカ】ヴィラン受け取り係2 (ページ22)

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「へぶ！！」

私の手を引いて歩き出したかと思ったら、今度は爆豪さんは私の顔にパーカーを投げつけた。
パーカーというのは彼が脱がせたパーカーである。本当にひどい。理不尽すぎる。

「お前それ着ろ」

「いやさっき脱げってバクゴーさんが…」

「いいから着ろや！！それか他の男の視界に入るな！消えろ！！」

「んな無茶苦茶な…」

ぶつくさ言いながら袖を通す。

その時ふと、周りに視線を移したことで、わかったことがあった。

ひとつ。バクゴーさんが目立つこと。
ふたつ。そのせいで周りからかなり視線を浴びていること
みっつ。美味そうなかき氷屋さん発見

「バクゴーさん。私かき氷買ってきますね」

屋台を指さして笑顔を向けると、爆豪さんはそれはそれは哀れそうな目で私を見つめた。

「あんだけ祭りで食い倒してまだ食うのかよ…」

爆豪さんの語尾に「…」を付けさせた私は凄い。
ひとりで思う私とは裏腹に、
彼は未だに私を見て言う。

「なんか食うと腹出るぞ」

「彼氏とは思えない発言…ほっといてください、それと」

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