【ヒロアカ】ヴィラン受け取り係2 (ページ14)

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浴衣にヘッドホン、意味がわからない格好のまま、なんやかんや上鳴さんとしばらくお祭りを楽しんでしまっていた。

金魚すくい。へたっぴな私とめちゃうまな上鳴さんでゲラゲラわちゃわちゃしていると、

今日何度目なのか、後ろから肩を叩かれた。

「おいおい川瀬。浮気かおめェ？」

「まさか。そんな度胸ありませんよ私に」

振り返ると、そこには切島さん。

穴のあいた金魚すくいの道具をそのへんに置くと、
私は立ち上がって、じっと切島さんを見た。

「切島さん、あれみたいな格好してますね。太鼓の達人」

「正解。そこで太鼓叩いてんのよ」

「マジだった！？？」

「爆豪もいるぜ」

あっさり放たれたその言葉に、私は「は？」と固まった。

「え、？バクゴーさんがなんですって？」

「太鼓叩いてる。川瀬の野郎迷子になりやがってって怒ってたぜ」

私が怒るバクゴーさんを想像して黙りこくっていると、隣にいた上鳴さんもケラケラ笑って言った。

「あー、想像つくわ。キレてそう」

「つーかよく続いてるよなぁ。爆豪の好みってこんなんだったんだな」

「いい趣味してますよねぇ爆豪さん」

「「…………」」

「…なんで黙るんですかもう！！もういい！切島さん私を案内してください」

「だよな！爆豪のやついい趣味してるぜ！」

「もうそれいいですから！！ほら行きますよ！！」

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