■119番おねえさん ページ1
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保健室に佇む、
僕らの優しいおねえさん。
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「あれ？緑谷くん？…また派手にやったねぇ」
出会いは保健室。会うのも保健室。
オールマイトとも知り合いな、リカバリーガールを訪ねて保健室までやってくると、
そこにいたのは僕と同じくらいの女の子で。
「わーこりゃ大変だ。痛いでしょ。そこ座って」
長いまつげに、彼女の着る白衣とおんなじくらい白い肌。ほんのり色づくほっぺたが可愛くて。
てきぱき腕をまくって僕の腕を見る彼女の目はいたって真剣だ。
タイミングを見計らって、「…リカバリーガールは？」と聞くと、
「残念でした。今の時間は私が担当なの」
にししっと笑って、可愛らしい唇が動いた。
触れられるのと、長い髪が当たるから、
診てもらっている腕がくすぐったくて仕方ない。
「私普通科なんだけどね、個性が治癒系統だから。職場体験も兼ねて保健室でバイトさせてもらってんだ。
緑谷くんのことはよく知ってるよ。ヒーロー科の有名人だもん」
さばさばしていて、それでいて可愛い声。
伏せた目元のまつげが長くて、嫌にドキドキしてしまう。
「じゃあチューするからさ。…目ぇつむって？」
「っへ？！！」
「リカバリーガールにやってもらったことない？
くちづけで治るんだよ」
そう笑うと、僕が気の利いた返事を考えるのを待たずに、怪我をした指と唇が近づいてく。
指を持ち上げられて、
あと20センチ。10センチ。
ーーー5センチ………
ご褒美だ！！！
そう思って、ぐっと目をつむり、すべての神経を指に集中させて、"その感触"を待った。
でもいくら待ってもその感触が来なくて。
不思議に思い、恐る恐る目を開けると、
イタズラっぽい笑顔満開に、僕を見ている彼女がいた。
「ふはっ、やっぱ引っかかった。
………やだもう緑谷くんかーわいいーー♡」
「……………」
腕をくねらせる彼女に、
僕は察した。
目の前の彼女は、
普通に生きていれば、僕のような奥手が関わることのないような
違う人種の人だということを。
「残念だけど手から光が出て治るんだ。私もチューしたら治せる個性が良かったな」
「…いいから早く治してください」
「えっ、ちょ、…呆れた目になるの早くない？」
これは、
保健室のお調子者の彼女と、
そんな彼女に頻繁にお世話になる、
雄英のみんなの物語。
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ありす - 夢主めっちゃ可愛い!!私の嫁!! (2017年12月23日 19時) (
レス) id: 80a388aab0 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 毎日がエブリデイって意味わかってますか？wわかってるのならめちゃめちゃギャグセン高いっすねwww (2017年4月5日 13時) (レス) id: 7a9a325eb7 (このIDを非表示/違反報告)
鉄壁 春子 - めっちゃ可愛い!!更新頑張ってください｡応援してます!! (2016年11月3日 11時) (レス) id: acf001f701 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 更新待ってます！ 頑張って下さい！！ (2016年8月29日 0時) (レス) id: b2cfe90149 (このIDを非表示/違反報告)
ナルナル4 - 更新待ってます (2016年8月23日 18時) (レス) id: ede45f6cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すた/夏鈴桃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rumitann1/
作成日時：2016年6月18日 22時
