【ヒロアカ】ヴィラン受け取り係 (ページ28)

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【28】囀りページ28

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「…………ん？」

目を覚ますと、まず足が開けないことに違和感を感じた。

ああそうだこれ寝袋か、思ってからごろんと寝返りを打つと、

「(うおっ、爆豪さん、が……寝てらっしゃる…)」

まつげ長っ！！

女の私からしたら憎たらしいほど長いまつげ。

時計を見るとまだ朝の4時前だった。

そのまま爆豪さんの整った顔を、「黙ってればイケメンなんだよなあ」とか思いながら眺めて。

それから昨日のアホみたいな告白を思い出して死にたくなり、1分ほどゴロンゴロン、寝袋の中で悶え続け。

時計の秒針がきっかり0秒、4時になった瞬間、バチッ！！とその切れ長の目が開いて、

そしてバッ！！と爆豪さんは身体を起こした。

「(すげえ……寝ぼけてる爆豪さんを見たいとか思った私が馬鹿だった……一瞬も寝ぼけないなこの人)」

なんだかがっかりしたままシャキンと目覚める彼を眺めていると、
その時突然、私の目の上に、爆豪さんの手のひらが乗せられて、

「……はよ」

「………おは、よう、ございます」

ばっくん鳴る心臓と、かーっと一気に血液が全身を巡る感覚。

こうやってまた私は彼に、

自分の気持ちを気付かさせられるんだ。

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