21.弱い ページ22
さ「なんや、見てたんか。センラ」
さ「盗み聞きなんて、悪趣味やなぁ」
どこかバカにしたような雰囲気で言う。
せ「別にそんなんじゃないわ、忘れ物取りに来たら[たまたま]お前らがいたんだけど?」
さ「でも黙って通り過ぎたら良かったんとちゃう?」
すぐさま反論してくるし、こっちが明らかに劣勢だ
せ「お前らのこと応援しとるわけないやろ。」
これは本当、この2人を応援するつもりはない
せ「この女に誘惑されてキスしようとしてたことを止めてあげたのにそんなこと言ってええの?」
でもチキンな俺は、またAを傷つけるような言葉を吐いてしまった
『私は別に……』
暗い表情になるA
さ「大丈夫やよ、Aちゃん。何が言いたいかは大体わかったし」
二ヤついている坂田
せ「とにかく……俺の大事な奴に手出すのやめてくれん?」
さ「もうええやろ?さ、Aちゃん帰ろ〜」
『あ、うん』
せ「俺もついてく」
さ「なんで?」
せ「なんか変なことしないか見張るだけや」
また何かしようとしたら、たまったもんじゃない
俺は2人についていくが、
さ「……。」
『……。』
せ「……。」
なんか話せや!気まずいなんてもんじゃないわ……
さ「じゃ、俺こっちやからまたな〜」
『え、』
悩んでいると、坂田と別れてしまった
2人になってからも無言のままで、お互いの家の近くになってしまった
『あの……私ん家ここだから。バ、バイバイ』
そんなん知ってるよ、何度遊びに行ったか
せ「なあ……」
家に入ろうとするAを引き止める
『な、なに?怒ってる?』
せ「そんなんじゃないけど……」
せ「あんまり坂田に近づかんといて?」
俺も少しは男らしくならなきゃダメやな
少し戸惑った様子の彼女
『ご、ごめん』
それだけ言い残し、家の中に入って行った
その[ごめん]はどういう意味なん?
坂田との方が楽しいの?俺とはいてくれないの?
突き放したのは俺なのに、我儘な感情に心底呆れてしまう
自分の家に入り、ベッドに寝転がった
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ぺるはむ - だっちさん» 毎回ありがとうございます……祝っていただけてとても嬉しいです！ (2020年3月15日 19時) (
レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - 完結おめでとうございます!!新作も読みにいきますね!!!!!! (2020年3月15日 7時) (携帯から) (レス) id: 7167dc6512 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - イキリチビタヌキの嫁さん» ありがとうｗ名前に目が行っちゃうわｗ (2020年3月14日 20時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - 彩華 ぴあのさん» いつも読んでくださってありがとうございます！センラさんをかっこよく書けていたようで安心しました…… (2020年3月14日 20時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
イキリチビタヌキの嫁 - 完結おめでとー！ (2020年3月14日 19時) (レス) id: 97832db026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺるはむ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/
作成日時：2020年2月1日 19時
