【文スト】 光の少年と闇の少女

三十四話、組合戦へと ページ49

A「広津さん、組合の構成員の一覧は」

広津「此処に」

Aの執務室には、黒蜥蜴、芥川龍之介、樋口一葉、そして梶井基次郎が集合していた

A「まず狙うべきは組合の拠点です。組合がヨコハマに攻め込んで来るのであれば、何処かに拠点を作る筈です。その殲滅は兄様と梶井さんに任せます。存分に暴れて下さい」

芥川「承知」

Aは資料に視線を落としたまま続ける

A「それから、久作ですが、黒蜥蜴と樋口さんに任せます。狙うは探偵社。しかし、太宰さんは非難させて下さい。もしもの事が有った時、久作を止められるのは彼だけですから」

樋口「解りました」

A「ただし、久作を連れ出すに当たって、一番の最悪手はあの子を一人にする事です。普段久作は外に出る事が出来ませんから、羽目を外し、最悪組合に捕縛されてしまう可能性もありますから」

その言葉に全員が重く頷いた

A「中也さんと私は他の仕事が片付き次第、組合との対戦に合流します。幹部が居ない中の苦しい戦局になるかもしれませんが、私達は勝つ。組合にも、武装探偵社にも負けません。その為に、私が作戦立案を手掛けます。皆さんはただ、己の任務を全うして下さい。良い報告を期待しています」

Aがそう言うと、全員が頭を下げ、自身に必要な資料を持ってAの執務室から出て行った

A「却説、私の作戦と組合の作戦…どちらが上か…楽しみですね」

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