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九話、姐と妹 ページ11

〜ポートマフィア〜

三人が帰還すると樋口が

樋口「A嬢、報告は私達がしますので、早めにお休みください」

樋口がそう言い、芥川も頷くと

芥川「顔色が悪い。報告くらい僕がやる。少し休息を取れ」

そう言いAの手に手を置くと、首領室へと入って行った。Aは部屋に戻ったが、すぐに出て来るとその手にはお盆が乗っていた。そして地下へ向かって歩いていった

〜座敷牢〜

Aが開けた廊の中には赤い着物を着た少女が居た。そしてAはその少女に声をかける

A「鏡花」

少女、鏡花の名前を呼ぶと鏡花は

鏡花「姐様」

目を輝かせて近付いて来た。そしてAも近くに腰を下ろすと微笑み

A「お久し振りですね、鏡花」

そう言うと、鏡花はAに抱き付き

鏡花「会いたかった」

Aはそんな鏡花を抱き締め返すと

A「私もです」

鏡花の頭を撫で、一度離れると手に持って居たお盆を鏡花の前に置いた。鏡花は

鏡花「それは?」

首を傾げて鍋を指差した

A「湯豆腐です。最近何も食べていないと姐様に聞いていましたから」

Aはまだ湯気を立てている湯豆腐を鏡花の前に出し、一緒に持ってきた味噌汁と白米を鏡花の前に置く

鏡花「…!」

鏡花は目を見開き、Aの顔を見た。Aは微笑み

A「お食べなさい?」

鏡花「うん」

鏡花は湯豆腐に箸を伸ばした。すると

鏡花「…!橘堂の湯豆腐より美味しい…」

そう言い頬張り始めた。鏡花のその評価に

A「フフッ、そんな事ないですよ」

鏡花「そんな事ある」

微笑むAに鏡花が即答した

A「まだまだありますから、ゆっくりお食べなさい。」

そう言い、鏡花が黙々と湯豆腐を食べるのをAは微笑み乍ら見守って居た。側から見れば、彼等は容姿こそ似て居ない物の、本物の姉妹の様だった。

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設定タグ:文スト , 芥川龍之介 , 中島敦   
作品ジャンル:アニメ
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りんりん(プロフ) - 神楽さん» 正解です!わざわざありがとうございます。嬉しいです! (2023年2月11日 21時) (レス) id: 67e2abf0c7 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 花は,君影草。花言葉は「幸福が戻ってくる」。ですかね…? (2023年2月11日 20時) (レス) @page8 id: 41c526018a (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに訂正致しました。これかもよろしくお願いします (2021年5月21日 12時) (レス) id: 67e2abf0c7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 4ページ 確かめたくて の め が抜けています (2021年5月20日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» やっと二期に入りました!長かった〜 (2020年12月29日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんりん | 作成日時:2019年11月13日 20時

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