五十話 運命論者の悲しみ ページ5
国木田「はぁ…これだから襲撃は嫌なんだ…業務予定がまた大きく狂って仕舞う…オフィスのリフォームと壊れた備品の再購入に一体幾ら掛かると思ってる…!A、何時もの、お願い出来るか?」
国木田がAの方を振り向くと
A「はい、後で直しておきます」
そう言い、片付けに戻って行った。一方与謝野は
与謝野「機関銃とは派手な襲撃だったわね〜。今回近所からくるクレームにお詫びの品を用意して挨拶に行くのは、国木田君の番だからね」
国木田「グッ結局最悪の状況になってしまった」
与謝野が国木田をジト目で見つめ、冷や汗をかいている国木田
敦「えぇ?!」
敦(最悪の状況ってこれ?特殊部隊並の戦闘力を持つ、ポートマフィアの武闘派って?あれ〜〜〜〜?)
噂とこの探偵社での有様を見て、一気に呆けている敦その時賢治が、黒服を引っ張り
賢治「国木田さん、此奴等どうします?」
物騒な事を聞く賢治、だが
国木田「窓から捨てとけ」
もっと物騒な事を言う者がいた。だが賢治はその国木田の返答に笑顔で
賢治「了解!よいしょ、よいしょ」
ポートマフィアを引き攣りながら窓へ向かう賢治、そして窓から投げ始めた
賢治「一、二、三!」
それを横目で見ながら、国木田が頭を押さえ
国木田「何時もの事ながら、襲撃は本当に勘弁してもらいたいな!」
その言葉に敦は
敦(いつもの事なの?)
現実を受け入れて切らない様子で思っていた。だが。
賢治「ほい!よ!とう!」
楽々とポートマフィアの構成員を窓から投げている賢治を見た後
敦(ポートマフィアより、この探偵社の方がぶっちぎりで物騒じゃん…!)
その事実に今更気付いたのか、そんな事を思っていた
賢治「ほっ!ほい!さよなら〜!」
未だ投げ続けている賢治。そして国木田は敦の方を向き
国木田「さっさと片付けを手伝え小僧!」
その言葉に敦は
敦「あ」
気の抜けた声を漏らした。一方
賢治「えい!ほ!!いってらっしゃい!」
賢治は漸く、黒服を投げ終えた様だった。
国木田「全く、この忙しいのにフラフラと出ていきおって!貴様も探偵社の一隅、自分に出来ることを考えろと言っただろうが!まぁお前に出来るのは片付けの手伝いぐらいだろうが?」
国木田のその言葉に敦は目を見開き、少し微笑むと
敦「…!そっか…」
敦はそう言うと、笑い乍ら涙を流した
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます!もしかしたら、幼少期、“あの人”に着させられてたのかもですね♪楽しんでいただけて何よりです (2019年12月27日 0時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» あらら〜。クリスマス番外編も?アクシデントだらけですね大笑い♪。夢主さんが、サンタクロースのコスチュームが苦手とは笑笑。余談、太宰さん、夢主さんに、書類整理押し付けるな〜。もう一度、カミナリ落としてあげましょうか?←夢主怒怒 (2019年12月26日 22時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» 見てくれてありがとうございます!まだ鏡花ちゃんが出せないと言う事に涙し乍ら描いてました、楽しんでいただけたなら嬉しいです! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - はろうぃん番外編、ロクでもないですね。太宰さんの迷惑製造機ぶりも全開。爆笑〜♪♪。 (2019年10月31日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!コメント,嬉しいです!これからも頑張って行くので,よろしくお願いします! (2019年10月24日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年10月14日 21時