三十六話 ヨコハマキングパラダヰス ページ38
〜探偵社〜
谷崎「えっと、調査のご依頼と伺っておりますが、一体どの様なご用件でしょうか」
金髪の依頼人の女性に谷崎が尋ねる。だがその女性に太宰が跪き手を取る
太宰「美しい!睡蓮の花の如き儚く、そして可憐なお嬢さんだ…どうか私と、心中して…」
太宰が女性の手を撫でながら言うと
国木田「ふん!」
科白の途中で国木田が太宰を殴り飛ばす
?「え?」
これには、女性も間抜けた声を出す、そんな女性に国木田は
国木田「あー、お騒がせしました、気になさらずに。今のは忘れて、続けてください」
そして、奥の部屋に太宰を引き摺り、ドアを閉めた。全員がまだ呆気に取られている時に
?「それで依頼のお話なのですが」
何事も無かった様に女性が話を持ちかける
谷崎「あ、はい」
このスルースキルには、流石の谷崎も顔が引きつっていた
敦(すごい…この状況で普通に続きを始めた)
敦も驚きを通り越して感心している。そして女性が依頼内容を話し始めた
?「実は、我が社のビルジングの裏手に最近良からぬ輩が屯しているようなのです」
言う依頼だった。そこに谷崎が
谷崎「良からぬ輩とは?」
?「ボロを纏った連中のようです、中には聞きなれない異国の言葉を話す者もいるとか…」
そう答える女性。そしていつ此処へ来たのか
国木田「其奴は…密輸業者の類だろう。軍警がいくら取り締まっても船虫の様に沸いてくる。公安都市の縮合だな」
国木田が来て、女性に話し掛ける。後ろを見ると、目を回した太宰が倒れていた。そして女性も国木田の言葉に頷き
?「えぇ、無法の輩という証拠さえあれば、軍警に掛け合えます。ですから…」
助けを求める様に国木田を見ると国木田は
国木田「現場を張って証拠を掴め…か、小僧」
敦「え?」
突然の使命に驚き乍ら国木田の方を向く敦。そして国木田は敦に
国木田「お前が行け」
と、言い放った。そして当の敦は
敦「エェェェェ!?」
奇声を上げた。だが国木田はスルーし続ける
国木田「ただ見張るだけの簡単な仕事だ。それに密輸業者は大抵逃足だけが取り柄の無害な連中だ。お前の初仕事には丁度いい」
そう敦に言うが
敦「でも…」
まだ尻込みをしている敦を見兼ねた国木田は
国木田「谷崎、A。一緒に行ってやれ」
その言葉に二人が頷くと、後ろで控えていたナオミが
ナオミ「兄様とAちゃんが行くなら、ナオミもついて行きますわー!!」
谷崎に抱き着き乍ら言った
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時