【文スト】大人びている少女、武装探偵社にて奮闘中

三十五話 ヨコハマキングパラダヰス ページ37

太宰「ヒントを出すと、私とAちゃんの前職は同じだよ。私が放浪人なら、Aちゃんだって放浪人だった事になるからね」

それを聞いた国木田は黙り

敦「…？」

敦はよく分かっていない様だった。そしてそんな敦を見た太宰は

太宰「降参かな？敦君」

その言葉に敦はハッとした様に太宰を見るが、太宰は笑顔で伝票を持ち

太宰「じゃっ、此処の払いはよろしくね？」

敦「えぇ〜」

突然の無理難題に情けない声を出すが

太宰「持ち合わせが無いならツケが効くよ？なんといっても探偵社御用達のお店、うずまきだから…」

その時、谷崎の持っていた携帯が鳴った

谷崎「はい、谷崎です、あ、はい、分かりました」

短い受け答えをし、電話を切った。そして国木田が

国木田「依頼か？」

真剣な声色で確認を取ると

谷崎「はい。依頼人の方は、既に事務所の方に…」

谷崎がそう言うと

太宰「さぁ、仕事の時間だ」

太宰が立ち上がり、その言葉に全員が立ち上がる

太宰「私達の過去の職業当て遊戯はまた次の機会に。Aちゃん。行こうか」

A「いいですけど、いい加減ツケを払わないと出入り禁止になりますよ？」

太宰「さあ！行こうか！」

太宰が一切聞く耳を持たない。するとAは

A「…」

Aは太宰を無視して歩き出す。太宰は

太宰「Aちゃん！？無視しないでくれ給え！私の心は傷付いたよ？！」

そう言い乍らAの後を走って追いかけた。それを見た敦は

敦(…大丈夫か…？あの人…)

そう思っていた。

〜或る路地裏〜

？「彼奴は必ず“ーーーー”が取り戻す…待っていろ。A…」

黒い外套を羽織った男がそう呟いたのは誰も知らない。そしてその男の手には黒い鞄があった


〜作者から〜

更新速度が落ちてすみません！今週定期テスト、日曜日にコンクール、末には合唱コンクールがありまして…多忙となっています。成る可く出来る時に更新するので見捨てないでください(´；ω；`)

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