十八話 或る爆弾 ページ20
【久し振りに嗅ぐ…畳の匂い】
そんな事を思いながら敦は目を覚ました
敦「あれ…?此処何処だっけ…確か昨日…」
〜昨夜〜
太宰「“変身中の記憶は全く無しかい?”」
敦「“何の事です?”」
A「“あ…でもまだ右手に残ってます”」
敦「“右手?”」
〜〜〜
敦「…ヒィ!?」
敦は昨日の事を思い出し、布団から飛び起きて自らの右手を見る。そこにあったのは“何時もの”敦の手だった。それを確かめるように、二、三回、昨日の様に閉じたり開いたりを繰り返し、安堵した様に天井を見上げ
敦「はぁ…久し振りだな…天井」
敦がダラけた声を出した刹那
prrrr prrrr
敦「わ!何!何!何!!」
猪突に鳴ら響いた音の正体は、枕元に置いてあった服の上の携帯電話だった。それを見た敦は、少し呆然とした後、我に返ったように
敦「…ぇ…?えぇ!?あ!はい!はい!はい出ます!出ます!出ます!出ます!今出ます!すぐ出ます!えっ?釦どれ!?えっ?此れ??えっ!?早く動いて!もう!あぁ、どれだ!ぁ!も、もしもし!」
やっとの思いで通話に出た敦、そして電話の主は
太宰『グッドモウニン!』
太宰だった
敦「ああ…太宰さんですか…」
電話の主が太宰だった事で、安堵を覚えた敦。
太宰『今日もいい天気だねぇ、新しい寮の方はどうだい?』
その質問に敦は声を明るくし
敦「お陰様で…野宿に比べたら雲の上の宮殿のようです」
敦なりに精一杯お礼の言葉を述べる
太宰『それは良かった。枕元の着替えは探偵社の皆からの贈呈品だ』
敦は再び枕元の着替えに目をやると
敦「ほんと、何から何までありがとうございます」
それを伝える為に電話したのか?そう思った敦だが
太宰『それは良かった。所で敦君、行成申し訳ないのだが…実は…緊急事態が発生したのだ』
どうやら此方が本題らしい
敦「緊急…事態?」
太宰『嗚呼一刻を争うのだよ。直ぐに指定の場所に来てくれ給え!大変な事態だ。君だけが頼りだよ』
敦「は、はい。分かりました」
〜作者から〜
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時