【文スト】大人びている少女、武装探偵社にて奮闘中

九話 人生万事塞翁が虎 ページ11

敦が、そんな事を考えていると、不意に太宰が

太宰「お？お〜！あんな所にいい鴨居が！」

敦「え〜…」

目を輝かせて鴨居を見る太宰、呆れている敦

国木田「立ち寄った茶屋で首吊りの算段をするな」

説教をする国木田、だが

太宰「違うよ〜〜首吊り健康法だよ〜」

聞いたことの無い健康法だった

国木田「何だそれは？」

それを聞いた太宰は、さも驚いた様に

太宰「え〜！？国木田知らないの？！すっごく肩凝りに効くのに！」

それを聞いた国木田は、太宰に食いつく

国木田「何？！そんな健康法があるのか？！」

太宰「ほら、メモメモ」

国木田が律儀に

国木田「首吊り健康法っと…」

手帳に書いていると、素知らぬ顔で

太宰「嘘だけど」

ボキィィィ！！

何時もの事ながら国木田はブチ切れ、万年筆を折ると手帳を机に叩きつけ、奇声を上げながら太宰に掴みかかった国木田

国木田「相棒は川に流されるわ、行き倒れの小僧は遠慮もなく食いまくるわで俺の予定が今は白紙同然だ！」

A「はぁ…またですか…」

太宰の首を掴み左右に揺らす

太宰「ホエ〜ホエ〜ホエ〜」

敦「あ、あのAちゃん」

A「はい？」

敦「た、助けなくていいの？」

A「何時もの事ですから」

敦「い、何時もの事なんだ…」

抜けた声を上げる太宰に対し、額に手を当てて溜息を吐くA。それを見た敦は

敦(この三人が本当にあの武装探社？！)

国木田「今日の仕事だけは予定通りに終わらせるからな分かったか！この唐変木！！」

更にキツく首を掴み、窒息するんじゃないかと思うほど首を絞める国木田。それに対し、何を思ったのか口を開く敦

敦「あの…今日のお仕事と言うのは？」

それを聞いた国木田は

国木田「あぁ！？」

凄い形相で太宰の首を締めながら敦を見た、それを見た敦は

敦「あぁ！ごめんなさい！余計な事聞きました！そ、そ、そうですよね！探偵社の仕事とかは守秘義務とかありますもんね！」

必死に弁解するが

国木田「今日の仕事は別に隠す様な類の物でははい軍の依頼で、“虎探し”をしている」

敦「…“虎”？」

太宰「近頃街を荒らしている噂の人食い虎だよ。ま、本当に人を食ったかは知らないが。倉庫を荒らしたり、畑の作物を食ったり、好き放題さ。最近、この辺りでの目撃情報が多くてね…」

その時

ガッシャァァァン！！

茶碗と椅子、敦が床に倒れた

A「…！敦さん？」

そこで見たのは…

ーーーー

100ヒット…ヤヴァイ…眼科ァ

十話 人生万事塞翁が虎→←八話 人生万事塞翁が虎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す