POLICE〜その謎は迷宮入りですか？〜

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知念side




見事に口ごもる刑事さん。



山「自然に溺れたなら浴槽の淵に頭なんて乗ってるはずがない。」


有「ってことは...」


山「そう。これは他殺(･･)。
つまり、犯人がいるってこと。」


...涼介の顔色が悪くなっているように見えるのは気のせいだろうか。

こころなしか表情も少し辛そう。


有「じゃあ今その犯人は...？」


山「さぁ。でも、見る限りこの女性を大切にしてた人だろうな。だから...元彼とか。
防犯カメラにはちゃんと映ってると思うけど。
あとは刑事さんにお任せするよ。
俺の推理を信じるか、自分の推理を信じるか。」


そう言って涼介はすたすたと歩き出した。


知「ちょっと涼介っ？」


僕は焦って涼介について行き、

玄関のドアを開けると、その場でうずくまっている涼介がいた。


知「こうなるからちゃんと薬飲んでって言ったのに...。」


僕はそう言いながら涼介の背中を摩る。


涼「っ、はぁっ...はぁっ...」


苦しそうに顔を歪めながら荒い呼吸を繰り返す涼介。


時々顔が歪んでいるから頭が痛いらしい。

それに加えて、頭が痛すぎて呼吸の仕方がわからなくなってるみたいだから本当に辛いと思う。

しばらくしたら、少しは良くなるかな...。




.






その後、涼介は何分経っても呼吸が安定しなかった。

そろそろ車にある非常用の薬を持ってきたいんだけど、

苦しそうにしている涼介を置いていくわけにもいかず、悪循環が続いている。


本当に誰か来てくれないと...。


八「おわっ！？」


知「ひかっ！」


八「山田っ？」


...良かった。


知「車から薬取ってきて。」


八「薬っ？」


知「ほら、いつもの...。」


八「あっ、あぁ。分かった。急いで取ってくる！」


走っていったひかの背中を見ながら僕は未だに涼介の背中をさすっていた。

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