POLICE〜その謎は迷宮入りですか？〜

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中島side


やまを車に運んで横にさせる。


まだ少しつらそうだから、皆が来るまではこのままでいいかな...。


やまの頭を撫でながらそんなことを考えていた。


...にしても可愛いなぁ...。


こういう時はちゅーしたくなっ「ゆーてぃー。」


中「ち、知念。」


知「涼介、病人。何キスしようとしてんの？」


中「つい...。」


知「ゆーてぃーだけ先に行かせたから心配だったけど僕の想像通りの行動をしてくれたみたいで。」


中「あは、ははは...。」


知「...帰ったらお説教ね。」


中「はい...。」


これからは時と場合を考えて行動しようと心に誓いました...。


知「まぁそれは置いといて、涼介どんな感じ？」


中「まだちょっと辛そうかな。もう少し寝かせておいたほうがいいかも。」


知「薬が効かなくなってるのかな...。」


中「どういうこと？」


知「今の薬じゃ涼介の頭痛を抑えられないってこと。この薬、結構強いやつなの。また1個強い薬になると副作用も伴ってくるから...。」


中「捜査に支障をきたすかも...？」


知「それもありえる。」


そうなれば捜査中に倒れることもあるってことか...。



薮「知念！」


薮くんが俺たちのところに駆け寄ってきた。


知「ん？」


薮「もう現場はいいって。どうする？」


知「まだ帰れないしな..」


薮「だよな。光から聞いたよ。
もう少し待ってみて、大丈夫そうだったら出発しよう。」


知「うん。そうしよ「帰ろう...。」...えっ？」


俺も声がした方を見ると、


山「俺は大丈夫だから...帰ろう...。」


まだ頭が痛いらしく顔を歪めながら、

寝ていた状態だった体を起こし、

端のシートに座ったやま。


中「やま、無理しなくていいよ。
まだ頭も痛いだろうし。車で少し休もうよ。」


山「家、帰ったら休めるから...。
俺一人のせいで、みんなが帰れないのは...。」


"俺が嫌だ"

やまはそうはっきりと言った。


やまはいつもそうだ。

自分が体調を崩すとみんなに"迷惑"かけると思って、

どんなに自分が辛くても我慢しようとするんだ。




中「やまが嫌なのは俺も痛いほど分かるよ。
でもね、みんなやまのことが心配なんだよ。
それに、この事件は俺たちの案件じゃなかったらしいし、急ぐ必要もないでしょ？」


山「でも...」


中「大丈夫だよ。誰も"迷惑"だなんて思ったりしない。」


山「ごめん...。」


やっと折れてくれたやま。


大丈夫、やまには俺らがいるからね...。

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