◇ ページ36
山田side
そして伊野尾さんがお店に顔を出さなくなってから、一週間が経った。
山「つまんない……………。」
薮「またそんな顔して。
伊野尾が来なくて寂しいのは分かるけど、お客さんの前でその顔するんじゃないよ?」
山「それは分かってるけど………。」
この時間帯はお客さんも少ないので、厨房に置いてある椅子に座ってぼーっとしていた。
八「涼ちゃん元気ないから、これあげる。」
するとトントン、と肩を叩かれ顔を上げると小さなケーキを手に持った光くんがいた。
山「わぁ……ケーキ!!」
甘いものに目がない僕は、光くんお手製のショートケーキに自然と口角が上がる。
山「食べていいの!?」
八「うん、だってここ最近ずっとそんな感じだったでしょ?
甘いものでも食べてリフレッシュしなね?」
山「ありがとう光くん!」
急いでフォークを持ってきて、ケーキを口に入れる。
するとスポンジの柔らかさと、ちょうど良い生クリームの味が口に広がった。
山「美味しい……美味しいよ光くん!!」
八「はいはい、ありがとうね。」
甘いものを貰ってテンションが上がった僕は、すっかり気分は元通りになっていた。
八「薮の言う通りほんとに甘いもので機嫌がなおるのか……。」
薮「やっぱりまだまだチョロいな。」
八「あれは心配になるレベルのチョロさだけど……?」
…………そんなことを言われているとはつゆ知らず。
267人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月 | 作成日時:2021年11月20日 19時