◇ ページ31
知念side
知「確かな縁…………か。」
あの店員さんの言葉が頭の中でこだまする。
そしてしばらく考えていると、
山「お待たせ致しました。」
目の前に出されたお母さんの得意料理であったハンバーグ。
知「すご……。」
それはまさに、お母さんのハンバーグと瓜二つだった。
たしかに過去に戻った時にキッチンから聞こえていたのは、お肉を混ぜる音だったり、中の空気を抜いている音だったな………。
そんなことを思いながら一口食べると、味も全く同じ。
食卓をみんなで囲んで食べた、あの懐かしい記憶が蘇った。
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山「本日のお会計、2,000円です。」
そう言われ、お財布の中からお札を2枚取り出す。
そしてそれと同時に
知「あのっ、さっきのレシピって教えて貰えたりしますか?」
そう言った。
ただ純粋に、今のお母さんに今度は僕が作ってあげたい。
そう思ったから。
すると店員さんは少し目を見開いて驚いた顔をした後、目を半月の形にさせてにっこりと笑う。
山「今、レシピ書いてくるのでそこのカウンターで少しお待ちください。」
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作者名:如月 | 作成日時:2021年11月20日 19時