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「なんか最近思ってたんすけどAさんて」
「なんですか(笑)なんか言いたげな顔してますねなんですか？(笑)」
「ははは！や、イメージと全然違うなって言うか」
「バカだな的なやつですか？」
「や(笑)あはは、悪い意味じゃなくて、ほんとめちゃくちゃいい意味で、なんかよかったです」
「目黒さんはずっとゲラですね(笑)」
「あはははは」
まるで私の言葉を肯定するかの如く脚を浮かせて大笑いする王子の笑顔はほんとうに何時間でも見ていられるくらい見飽きない。
そろそろ、友だちと呼んでくれてもいいんじゃないかと思うくらいに距離は縮まったような気がするけど、
Aさん、て呼ばれて心臓バクついてるようじゃいつまで経っても友だちになんかなれないですよね。
わかってまーす！
「目黒さん」
「ん？」
「今日はお付き合いいただきありがとうございました」
「勝手に終わらそうとしてますけど俺まだ3分の1残ってます(笑)」
「はい、ゆっくり飲んでください(笑)」
「や、待って待って、寒いから早く飲みます、Aさん寒いすよね」
「大丈夫です大丈夫です！ほんと！」
「あ、待ってくださいね」
そう言ってこんな肌寒い夜に上着を一枚脱いで私にかける。
こんな胸がキュンとするシチュエーション。
突然のそう言う気遣いとか、ほんと女の子になった気になってクラクラする。
「目黒さんアイドルなんですね」
「え？どう言うこと？(笑)」
「や、アイドルなんだなーって(笑)」
「なに(笑)恥ずかし」
照れてワンカップ大関を持った手で顔を隠そうとするその仕草も何もかも、
雑誌のページ1枚1枚めくってるみたいに出来上がってて素晴らしい。
心がほわほわする感覚を初めてちゃんと知った気がする。
「あ、すいません早く飲みます」
「ほんと大丈夫です(笑)目黒さん寒くないんですか」
「寒いです」
「寒いんかーい(笑)」
私の肩に乗った王子の上着を王子の肩にかけかえす。
と、同時に瓶をぐいっと傾けてお酒を飲み干す王子。
「ごちそうさまです！」
「なんかすいません(笑)」
「よし！帰りましょう！送ります！」
「や、目の前なんで大丈夫ですここで解散しましょう」
「玄関のドアを閉めるまでが帰り道なんで」
久しぶりに聞いて、少し懐かしくなるくらいには王子と時間を重ねてきたらしい。
私は思わず嬉しくなって、はい、と返事をしながら笑うのが精一杯だった。
【第二十二夜】
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haco.(プロフ) - ゆうもさん» コメントの勢いがもうすごくうれしいです！心臓バクバクしてます！ありがとうございます。またぜひ読んでやってください！ (2023年2月23日 2時) (
レス) id: 2f18d3cac7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうも(プロフ) - 最高でした！大好きです！お忙しいかと思いますが、また新しい作品待ってます！！ (2023年2月23日 2時) (レス) @page50 id: f486a97741 (このIDを非表示/違反報告)
haco.(プロフ) - さきさん» こんにちは！お返事遅くやってしまってすみません。コメントとってもうれしいです！お気遣いまでありがとうございます。さきさんも寒い日が続きますがお身体にお気をつけてお過ごしください^^ (2023年1月28日 2時) (レス) id: 2f18d3cac7 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - はじめまして。前作から密かに読ませていただいている者です。あまりコメントはしない主義なのですが、haco.様の自然体な物語が本当に私のツボどんぴしゃで、想いをぶつけたくなりました…！（笑）大好きなお話です♡寒い日が続きますがお身体に気をつけてくださいね。 (2023年1月20日 18時) (レス) id: b9469589f4 (このIDを非表示/違反報告)
haco.(プロフ) - ちょこさん» お褒めの言葉、ありがとうございます^^普段読まれないジャンルなのに！と思うと胸が熱いです。恋って始まりが一番楽しいよなってことで、拙い言葉ですがそこを大事にできたらと思っております^^また読みに来てやってください！ (2023年1月10日 4時) (レス) id: 2f18d3cac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haco. | 作成日時：2023年1月6日 3時
