嵐のような人 ページ2
翌日。校長室には一年ヒーロー科担当の教師二名と、�犖記疂刃造両歡Г世辰織�ールマイト。そして──
『
世間一般には見慣れない濃紺の制服に身を包んだAが遅れてやってきた。
校長である根津は静かに頷き、話を始める。
今後は、積極的にヒーローと呪術師が協力し、いつの日か手を取り合える世界に。
話は終わり、これから家庭訪問という時。
｢そうだ、A。一応書類に保護者の同意が必要なんだが…｣
『え、サイン書いてましたよね』
｢細かく言うと、形式として保護者の
Aはすぐさま携帯を取り出し、伊地知に連絡をした。
『あ、伊地知さん。雄英の全寮制にするやつの書類で、保護者立ち会いの元で同意しなきゃ駄目らしくって、今空いてます？』
«すみませんAさん、生憎任務同行中でして………手が空いていて尚且つ保護者の立場になれる術師は、今のところ夜蛾学長と五条さんだけです»
『……そういえば、学長に自分の任務パスしたってどっかの阿呆が言ってましたね、昨日』
«と、なると…»
『必然的にあの馬鹿しか残ってないですね……すみませんでした、あとは自分でなんとか』
«いえいえ、こちらもお力になれずすみません。では、また»
伊地知との電話を切り、今度は五条へと連絡をとる。
«あ、もしもしA？どったの？»
『雄英の全寮制に関する書類、保護者立ち会いの元で同意が必要なんで今すぐ来てください、手が空いてるの、あなたしかいないんですよ』
«もしかして怒ってる？»
『心当たりあるんなら償いだと思って早く来てください』
電話を切る前に突然現れた五条に動揺を隠せない教師陣。Aは微動だにせずボールペンを差し出した。
｢そんで？なんかあるんでしょ、話｣
ほとんどろくに内容を聞かずにサインをし、五条は任務へと向かった。
｢……あの人が担任なのか？｣
『いや、あれよりもう少しまともな人が担任です』
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作者名：にしき | 作成日時：2022年3月14日 17時
