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正しい力の使い方 ページ2

でも、と小説のコーナーに足を運ぶ。
ラブロマンス、医療のフィクション、恋人が死ぬ喜劇、ホラー、ミステリー。

安定のミステリーを5冊手に取りレジへと向かった。



「……3000円か…」
流石に出品が痛い。




その時。

ぱちぱちとものが燃える音と、焦げた臭いがした。
火災警報器がけたたましく鳴り響き、人々が出口を目指して走り出した。




「…焔ビト…」

既に服は焼けてしまったらしい。
男か女か、性別も分からないほど燃焼が進んでいる。

逃げ遅れた人を見つけ、そちらにゆっくりと、しかし確実に向かって行く焔ビト。

ここで死者なんか出したら?

マスコミが押し寄せて買い物所じゃ無くなる。
そんなの私が許さない。



パーカーを脱ぎ腰に巻いて、能力を使う。
焔ビトの周りに炎でバリケードを作って移動出来ないようにした。青い、高温の炎で。



前に読んだ本に書いてあった。
炎はよく見る赤が一番温度が低く、橙、黄、白、水色、青と温度が高くなる毎に変化するらしい。
それに則って考えれば、この炎は一番熱い炎。




焔ビトの逆鱗にでも触れてしまったのか、火の玉を投げてきたが、ぶつかる前にかき消した。

飛んで火に入る→←消えた夢と誰かの背中



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作者名:にしき | 作成日時:2021年7月12日 16時

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