懺悔の部屋 ページ9
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◇Your Side.
真っ暗な空間に私は立っていた。
ここがどこなのか、どうしてここにいるのか、全く見当がつかず途方に暮れる。
どうしようかと考えを巡らせていると、目の前にぼうっと白い影が浮かび上がる。
《ドウシテ…ドウシテ……》
『っあ……あ……！』
ぶつぶつと呟きながら揺れる白が人型を成して、それが記憶の中のものと重なる。
《ドウシテ…タスケテ……ワタシノ…！》
白い影はこちらに手を伸ばし、私の腕を掴もうとする。
すんでの所で後ろに飛びのいて逃れるが、その姿と声に身体が震え始める。
『ごめん、なさい…！ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！！』
カタカタと震える身体を抱きしめてしゃがみこむ。
ただただ恐怖におののいていると、ふと目の前に気配を感じで顔を上げる。
ゆらゆらと、既に人の形など保っていない白いそれは、いくつもの手を伸ばし今にも私の顔を掴もうとーーーーー。
『…………っ……ふ……』
ぱっと目を開けて飛び込んできたのは、白い影ではなく暗い天井だった。
見慣れたそれに少し安堵して息を吐く。
丁寧にかけられた布団を剥ぎ取れば、ひやりとした空気が足元から伝う。
「調子はどうだ」
声のする方にゆっくりと顔を向けると、部屋の扉にもたれかかるボンベロがいた。
その顔は相変わらず無表情で読めないけど、彼がいたことにとても安心した。
『ボン…ごめん、私またやっちゃった…』
「毎度毎度、押しかけてきては意識を失われちゃたまったもんじゃないな」
『う…返す言葉もございません……』
しゅんと俯く私を見て、ボンベロは無言のままベッドに近付いてくる。
ギッとスプリングの軋む音がして、ベッドの上に座る私のすぐ傍に腰掛けると、ボンベロは恐ろしいほど優しい手付きで私の頬を撫でた。
「どうせまた標的の亡霊にでも苛まれてるんだろ？だったら、吐け。それくらいなら聞いてやらんこともない」
『でも、お店は……』
「今日はもう閉めた。カナコも、酒を飲ませて眠らせてある。お前が気にする要素は1つもない」
目の前の真剣な表情のボンベロの瞳を見つめていたら、ピンと張りつめていた糸が切れたかのように、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
ボンベロはそんな私の涙を拭うこともなく、ただ真っ直ぐに私を見つめている。
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ねこと(プロフ) - omoti_motimoticさん» 素敵なお言葉頂けてとても嬉しいです(*'ω'*)世界観やキャラクターはできるだけイメージを壊さないよう気を付けているつもりなので、そう言って頂けると活力になります！ちょっと停滞してしまってますが更新頑張りますので、また覗いて頂けたら嬉しいです♪ (2020年7月7日 2時) (
レス) id: c0f23ad842 (このIDを非表示/違反報告)
omoti_motimotic(プロフ) - ああもう素敵すぎます！！dinerの世界観やキャラクターが崩れることなくキュンキュンさせてくださって最高の作品をどうもありがとうございます、、！！ (2020年7月5日 22時) (レス) id: 96016ea486 (このIDを非表示/違反報告)
ねこと(プロフ) - えいとちゃんさん» 応援ありがとうございます！また、お気遣いもありがとうございます(*'▽'*)更新頑張りますので、また覗いて頂けたら嬉しいです♪ (2019年8月17日 8時) (レス) id: f77f241a94 (このIDを非表示/違反報告)
えいとちゃん(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます!!風邪などに気をつけてください！ (2019年8月15日 2時) (レス) id: 7956a8a6f2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこと(プロフ) - アリアさん» 応援ありがとうございます！めちゃくちゃ好きだなんて…すっっごく嬉しいです♪更新頑張りますので、また覗いて頂けたら嬉しいです(*'▽'*) (2019年8月5日 16時) (レス) id: c0f23ad842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこと | 作成日時：2019年7月28日 22時
