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私と彼はそこまでの関係ではない
ゾムさんの顔の様子を伺えば、彼も少しだけ何かを躊躇っているようだった
「………Aちゃん、そろそろ部屋戻らん？」
『へ、あ……はい』
「……なぁ大先生」
「ん？」
私の手を握った鬱さんを呼んだのはゾムさんで
先程の騒がしさとは一転し、静かでゆっくり時間が流れている
「Aは、別世界の奴やろ……返さなあかんの、分かってるんか」
私の手を掴む力が強くなった
ゾムさんの方に視線を向けてから鬱さんを見ると、彼の目はいつもの優しい目ではない
あの時と同じ
私を誰にも渡したくない時と同じ
グルグルと奥底が黒く深い
『…っ、鬱…さ』
「知っとるよ」
「…………なら、ええねん」
「……だから、限られた時間で」
「Aちゃんを愛さなあかんねん」
そう笑った彼は私の手を引き
救護室を後にする
彼は何も話さずただ歩き続け、途中ですれ違ったグルッペンさん達の事さえも見ずに自室に入った
バタンと閉められた扉
鬱さんはゆっくり私の手を離し、くるりと振り返った
「……あと、2週間もないんやなぁ」
振り返った彼は私を優しく抱き締める
怪しい動きでもしたら叫ぼうかと思ったが、今日の彼はどうも大人しく
私の頭を大切そうに撫でながら、何も言わなくなった彼を拒むことは出来なくて
鬱さんの胸の中で、ただ抱き締められるしかなかった
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はちまる(プロフ) - しにーさん» コメントありがとうございます……！！！これから夢主ちゃんがどうなっていくのかお楽しみにしていただけたら幸いです……！！！これからもよろしくお願い致します！ (2020年3月30日 19時) (
レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - なまえさん» コメントありがとうございます〜！！！とっても嬉しいです…これからも頑張りますので応援よろしくお願い致します！！ (2020年3月30日 19時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
しにー - 今回もおもしろかったです。よんでると時々心がモヤモヤしてどうなるんだと思わされるところがあります。 (2020年3月30日 11時) (レス) id: 3b7279c343 (このIDを非表示/違反報告)
なまえ - 続編おめでとうございます!!今回も楽しく読ませていただきます!応援してます!(*´ω｀*) (2020年3月28日 18時) (レス) id: 9acd939800 (このIDを非表示/違反報告)
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