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伊野尾のこと気をつけてやらなきゃと思ってたけど、いざ目の前にするといつものようにからかってしまった。

挙句咳き込ませて。

俺は知念様から重い一発をいただいた。




腹をさすりながら、だいたい宏太は…とまだ怒ってる知念を横目にメンバーに囲まれてる伊野尾を見る。

声が出にくいようだが、熱は下がってきてるし眠る前よりかはだいぶ顔色がいい。




「はぁ、…ほら、宏太。そろそろ撮影始まるでしょ。いのちゃん着替えとか行ったほうがいいんじゃない?」

「ああ、そうだな。」


事前にスタッフさんに話して撮影順は伊野尾を後にしてもらった。運良く俺と光と3人で、その後全員での撮影だ。


「僕、涼介と大貴連れて先行くからいのちゃん頼むよ!今度は意地悪しちゃダメだからね!」



知念はそう言うと、まだ心配そうに伊野尾のそばにいた2人を引っ張って楽屋を出て行った。




「伊野尾、準備いけるか」

「…ん。」


さっきのことを根に持っているのか、少し不機嫌そう。
いつもなら俺がからかっても笑って済ますのに…。
そう言えば光も、朝からなんでかすっげー不機嫌でイライラしてたって言ってたな。





俺も行くよ、と光が伊野尾を支えて立ち上がらせる。
そのまま腰に手を回そうとしてたのが分かったけど、伊野尾はさりげなくその手を外して歩き出した。

まだちょっとフラフラしてんのに。


思わず光と目を合わせたら、口パクしながら睨まれた。
お、あ…「おまえのせいだぞ」ってか。





「薮くん、いのちゃん大丈夫かな?」

「ね、なんかフラフラしてない?」

圭人や裕翔が小声で聞いてくる。

「まだしんどいんじゃない?…イライラしてるみたいだし」

高木はちょっと苦笑い。


「はぁ…追っかけてくるわ」


頼んだよーと3人に見送られて、伊野尾と先に追いかけてった光を追いかけた。

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とびっこ - とても面白かったです!3人の絆がよくわかるお話でした。素敵なお話ありがとうございました! (2019年3月16日 8時) (レス) id: bc899b6d8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2018年2月12日 15時

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