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HQ!!/大王様の初恋事情 ページ14

- 及川徹


*


及川はあのヤサメンヅラで応援に来る女の子に手を振っては騒がれていた。
俺も松川も岩泉も、いつものことだとさして気にしては居なかった。その時は。


「徹!」


及川がベンチで一息ついているとき、一人の女子が、体育館の禁断の線を踏み越えてきた。
その線は白いビニールテープで区切ってあり、邪魔になるからと及川ファンのボスが取り決めたものである。(ぎゃーぎゃーと騒いでいる時点で妨害だ)

眉上の前髪。ふわりと肩でカールした猫毛の茶髪を揺らす。
可愛い子だった。レベルたけぇな彼女かよ……と松川に目配せすれば、松川もげんなりした顔をしている。


「コールドスプレーと、レモンの砂糖漬け! おいしいよ!」

「ほんと? いつもいつもありがとね〜。だけどさぁ、ほら」



及川は彼女の肩を叩いて周りを見渡した。めちゃめちゃ見られている。
女子のすすり泣きもどこかから聞こえる。




「あ! えっと……おじゃましました…」




彼女はスカートを翻し、女子の群れを華麗に避け、体育館から出ていった。

及川はてへへと頬を掻き、頬を赤に染め、「練習再開しようか」といつもの笑顔で言った。





.





「…で、どういうことだよ及川このブタ野郎」

「俺も気になるなぁ、またあんなかわいこちゃん誑かしてるの?」



俺と松川の質問攻めに、聞こえない〜と耳を塞ぐ及川。
岩泉が「邪魔だどけ」と背中を蹴れば、ベンチに拉げる。




「……俺、あの子のこと狙ってるの」

「狙ってるぅ?!」




及川は照れたように微笑むが、俺は気持ち悪くてしょうがなかった。
お前、女にそんな顔する男だったか?



松川は上唇を尖らせ、及川と目が合うようにしゃがんだ。





「…付き合ってるわけじゃねぇのな」

「あったりまえじゃん!」

「告ったか?」

「……告白は……まだ……、っていうか!何でそんな話しなくちゃいけないの!??」




ケラケラと笑う松川は俺に耳を寄せる。



「大王様も恋をするらしいぜ」




あぁ、そうだな。

だって俺、こんな及川見たことねぇもん。




*

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総実@最近腐ってきました;(プロフ) - はちかさん» お久しぶりです。いきなりですが、リクエスト良いですか??烏野セッターぐみでほのぼのしたのをお願いしますっ!! (2014年7月1日 12時) (レス) id: 6145ece4eb (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - マユウさん» ぜひ!リクエスト有難うございます! (2014年6月15日 1時) (レス) id: f9886030ad (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - リクしてもいいんでしょうか?よければまたツッキーの書いてください! (2014年6月11日 16時) (レス) id: 9cd78b9c8c (このIDを非表示/違反報告)
はちか(かよちの白米)(プロフ) - マユウさん» お久しぶりです!!!ありがとうございます!!!! (2014年5月17日 17時) (レス) id: f9886030ad (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - 蛍くん! 蛍くん、かっこよかったです(( *´艸`)) 更新がんばってください!! (2014年5月15日 18時) (レス) id: 19212aba83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちか | 作成日時:2014年4月6日 21時

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