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HQ!!/オレンジを背負う ページ12

- 影山飛雄
- 菅原孝支


*


試合前日には各自担当で集まって、敵の高校の試合のビデオを観察することがしばしばあった。
特に菅原は熱心で、監督の隣に腰を下ろしてメモ帳とボールペンを構え、誰がどの攻撃を、どの局面で仕掛けてくるかなど、事細かに分析していた。


――…それを輝る瞳で見るのは、後輩セッター、影山だ。


『菅原さん……隣行ってもいいですか…菅原さんッ……!!!!』
鼻息荒く、でも近づけずじまいの影山に救いの手を差し伸べたのは、苦笑いを浮かべる烏養監督だった。




「影山、オラ、おまえもこっち来て勉強しろ」




ぱたぱたと手招きされて切れ長の目を目いっぱい広げた影山は、お尻の尻尾を激しく動かし(烏養にはそう見えた)菅原の隣に腰を下ろす。
二人の肩がとん、とぶつかり、やっとこちらに意識をやった菅原は、隣の影山の画面に食いいる視線に吹き出した。




「影山すごい顔してるべ!」

「え?…マジすか」

「マジマジ! そんな緊張しなくてもさぁ、これから試合するわけでもないんだし」

「す、すんません」




すごい顔、そう言ったが、心底楽しそうな顔をしていた。
心からバレーが好きで、バレーしてぇ、してぇ!そんな表情だった。


――――…大地、旭。
俺の後輩は、ちゃんと強く育ってる。





「よし! 影山! このビデオを参考に練習してみるか!」

「ッス!!!」






後ろから迫る強大な敵は、いつだって近くに居る。
そんなプレッシャーは跳ね返し、真っ直ぐに自分の弱さと向かい合った菅原。


「……おまえも十分強ぇよ」


烏養はベンチから立ち上がり、外で煙草をふかしながら、そんな二人の勇姿を眺めるのだった。




*


彼が大天使だと呼ばれる所以がこの気持ちの強さと烏野への愛にあると思います(´ω`*)

HQ!!/恋情 および、それらしいもの→←HQ!!/フビンな脳筋



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総実@最近腐ってきました;(プロフ) - はちかさん» お久しぶりです。いきなりですが、リクエスト良いですか??烏野セッターぐみでほのぼのしたのをお願いしますっ!! (2014年7月1日 12時) (レス) id: 6145ece4eb (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - マユウさん» ぜひ!リクエスト有難うございます! (2014年6月15日 1時) (レス) id: f9886030ad (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - リクしてもいいんでしょうか?よければまたツッキーの書いてください! (2014年6月11日 16時) (レス) id: 9cd78b9c8c (このIDを非表示/違反報告)
はちか(かよちの白米)(プロフ) - マユウさん» お久しぶりです!!!ありがとうございます!!!! (2014年5月17日 17時) (レス) id: f9886030ad (このIDを非表示/違反報告)
マユウ - 蛍くん! 蛍くん、かっこよかったです(( *´艸`)) 更新がんばってください!! (2014年5月15日 18時) (レス) id: 19212aba83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちか | 作成日時:2014年4月6日 21時

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