犬と猫/14 ページ16
『俺の彼氏がかっこいい』
田中「公表したからって堂々と辞めてもらっていい？」
あれから約1ヶ月
あのラジオはファンの中で伝説とも言われニュースにも取り上げられた
あの後正式に会社や個人ブログで報告をして今でも否定的な意見を聞くがそれはほんの僅かで今じゃ前と変わらず活動しているし、なんならもっと惚気ろ、なんて言う声も来ている
『みんなの大好きな国宝級イケメンの松村北斗って俺の彼氏なんだぜ』
田中「真顔でいつものトーンで惚気けるのやめてくれる？」
『ごめん、ずっと言ってみたかった』
田中「国宝級イケメンが俺の彼氏だぜって？」
『そう』
田中「ヤバすぎだろ、今日北斗オフだったんじゃないの」
『うん、俺もこれ以外仕事無かったから家で映画見てた』
田中「なんの映画よ」
『みっちーのやつ』
田中「お前ら2人揃ってみっちーのこと好きなのいい加減にしてくれる？」
『みっちー可愛い』
田中「ていうかお前そんなんだったけ、そんな素直？」
『俺、直接は言えないからここで言ってんの』
田中「そんな自由帳みたいな扱いやめてくれる？」
そう、俺は公表してからこのラジオの場であいつに対する思いをぶちまけてる
本人には言えないから
『でも、それ以外変わってないじゃん』
田中「それはもうびっくりするほど変わってないね」
『だろ？』
田中「てか、このラジオ終わって家帰るじゃん、その時北斗なにしてんの」
『だいたい、大型犬みたいに俺に抱きついてくる流石に次の日仕事早い日とかは寝てたりするけど』
田中「A、北斗よりかは通常回出てるもんな」
『そーね、ラジオ好きだし』
田中「まぁまぁそんなこんなでそろそろお便り読んでいきますか」
樹のその一言で手元にあるお便りを手にする
よし、今回もおもろいラジオにしますか
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作者名：黒船 | 作成日時：2024年1月30日 13時
