楽しい時間 ページ10
月曜日。
(あぁ、いつになってもこの曜日だけは好きになれない)
そう思いながら、重い体を起こし、身支度を始める。
レ「…んぅ？」
『あ、ごめん、！起こしちゃって、』
レ「あぁ…別、に、ええ、よ…」
そう言って再び眠りにつこうとする彼。
(あれ？大学あるんじゃないの？？)
ふと気づき、慌てて彼の体を揺らす。
『ねぇ、！大学あるんじゃないの？』
レ「、あるよ〜」
のんきに寝ぼけた顔で答える彼。
『だ、だめだよ！寝ちゃ！起きよ？？』
-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-
『「いただきまーす」』
二人揃って朝食を食べ始める。
(明日は私が作らなきゃなー、お世話になってるし！)
そう思いつつ今日は、ありがたく彼の手料理をいただく。
『美味しい！！』
レ「んふふ、よかった笑」
-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-
玄関へ向かい、靴を履く。
(あぁ、靴も買わなきゃな、バイト早くしよ)
私が玄関から出ようとドアノブに手をかけると、
レ「ま、待ってやぁ〜！！置いてかんといてよー！！」
後ろから大きめの、私を呼び止める声が聞こえる。
レ「もう〜、早いって！」
『えぇ〜？そうかなぁ？笑』
レ「そうや！もう！行くで！！」
『え？！抜けがけな〜し！待て！」
レ「はいはい笑 鍵閉めますよ〜」
『はーい』
ガチャリと音がする。これは私が唯一、"家"から逃れられる時間のはじまりの合図の音だった。
でも今は、
彼と、登校する。
もっと楽しくいられる時間だ。
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